緑のワインと蟹挟
◇◇◇◇
以前の職場同僚から「飲み食い」のリクエストが届き久しぶりにポルトガル料理店を予約。この日初対面となる元同僚姉とツーショット。筆者と同年齢の酒豪。カバー写真でリスボアカードを手にしている女子大生は、その元同僚の娘さん。つまり写真隣のお姉さんからすると姪っ子になるのだが、性格込みで母親よりも似ている気がする。元同僚は白ワインならば飲めても赤はNG。
◆◆◆◆◆
そこで乾杯のボトルはボルゲス社のガタオ·ヴィーニョ·ヴェルデに。発酵過程で自然に出る炭酸ガスを気にせず瓶詰めした微炭酸。度数10%の低アルコールはビールが苦手な女性にもお薦め。
ポルトガルの最北部に位置するミーニョ地方は、ポルトガル全体の栽培面積のおよそ15%を占める一大名産地。
見事な殻付き海老が栄えるカタプラーナの鍋がテーブルに置かれる頃には二本目のボトルが空き、写真を撮るどころではない。
◆◆◆◆◆
2017-18シーズンのリーガ·NOS=ポルトガル一部、28節で三位スポルティングCPに四位ブラガが勝利した試合を報じる紙面。
見事な海老···ではなく蟹挟の写真が掲載されている。現在所属するマンチェスター·ユナイテッドのエリック·テン·ハーグ:Erik ten Hag【1970年2月2日生】監督もその高い疼痛閾値を称賛するブルーノ·フェルナンデス:Bruno·Fernandes【1994年9月8日生】。
◆◆◆◆◆
Verde e Brancos(緑と白)のアタッキング·ミッドフィルダーは翌シーズンと二年連続国内MVPを獲得。
しかし彼の生まれ故郷はリスボンではなくポルトの北側近郊にあるマイア。ポルトの中心部まで10キロ程度の距離にあり、ほぼポルト。
第119話は彼が少年期を過ごしたボアヴィスタFCの本拠地エスタディオ·ド·ベッサ。
◆◆◆◆◆
ポルトのフランシスコ·サ·カルネイロ空港の入国手続きを終えるといきなりスタジアムツアーの宣伝広告が目を飛び込んでくる。
ピッチとの距離が近い英国式スクエア型のスタンド。その傾斜角は45度近い急勾配。
ポルトガル語のBoa Vista を英語にすればGood View。2004年のUEFA欧州選手権開催に向け大規模な改修が行われ現在の佇まいに。