欧州蹴球文化探訪 第一の巻 巨星をヴィスワ川のほとりで探す。

活性化を促進する循環型のコンペティション形成

 2013年5月24日UEFAは、EL2015-16シーズン優勝チームにCL2016-17の(プレーオフ予選から)出場権を与えると発表した。この提案は歓迎され実現は前倒しされたことで、この日の勝利者セヴィージャは来季の出場権を獲得している。
これまでのUEFAが主催するふたつのコンペティションの関係は、CLからELに向けた「負」のベクトルのみ。グループステージ3位がELに出場する救済措置(?)は実質格下げである。 2011年には「失敗したチームへの罰」なるアレックスファーガソン監督の発言にプラティニ会長が怒りを露わにし、レドナップの火上注油もあって、ファーガソンが釈明する一連の茶番劇、その引き金となった。ELの決勝トーナメントを勝ち抜けば来季はCLへと帰還できる「正」のベクトルが確立したことで、循環型の健全な関係が構築されたことを筆者は絶賛している。
因みにベクトルとは方向性に加え大きさ、強さを含む用語らしい。EL推奨派としては、将来的に優勝チームだけでなく、上位4チームまでにCL出場権を与えるぐらいのベクトル肥大化、大盤振る舞いを希望してやまない。