58〗Estadio Ramón Sánchez Pizjuán / セビージャ

横断幕効果で、この後各国を移動中暫くの間、藤井フミヤ:Fumiya Fujii【1962年7月11日生】が1993年にリリ-スした『TRUE LOVE』を口遊んでいた。
フジテレビ系ドラマ『あすなろ白書』の主題歌でオリコン1位を獲得した大ヒット曲。ドラマは見ていないが柴門ふみ:Fumi Saimon【1957年1月19日生】の原作は毎週かかさず読んでいた。ドラマ化された派手な作品の影に隠れた名作が『僕の唄は君の歌』。あまりにも昔でスト-リ-を思い出せないのだがエルトン·ジョン:Elton John【1947年3月25日生】の名曲『Your Song』の邦題(僕の歌は君の歌)から一文字を変えたセンスが秀逸。それにしてもYour Song=君の歌の前に”僕の”を付け加えたのは何処の何方だろうか。尊敬に値する。ちなみに柴門のペンネ-ムはサイモン&ガーファンクルのポール·サイモン:Paul Simon【1941年10月13日生】が由来

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立ち塞がるのはシベリアの壁 因縁のゼニト戦再び

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あの日あの時は■2015年4月16日UEFAヨーロッパリーグ=EL.1st.レグ:セヴィージャ対ゼニト·サンクトペテルブルク
準決勝のフィオレンティーナ戦を5-0の大差でクリア。余裕のファイナル進出を果たしたセヴィージャにとって最大の難関となったのはピョートル大帝が築いた水の都のメガクラブ。実は九年前にも同じシチュエーションでの対決が実現していた。
2006年UEFAカップはラウンド32でロコモティブ·モスクワを破ると準々決勝では再びロシアの強豪との対戦に。ゼニト·サンクトペテルブルクに二試合合計5-2でベスト4へ駒を進めた。メンバーは入れ替わってしまったが雪辱への執念でゼニトが僅かに上回ったのか、連覇を狙うセヴィージャは先制点を許してしまう。それでも後半ウナイ·エメリ:Unai Emery【1971年11月3日生】の選手交代策が的中、まずカルロス·バッカ:Carlos Bacca【1986年9月8日生】が頭で決めて振り出しに戻すと終了間際にデニス·スアレスの逆転弾で先勝を捥ぎ取る。2ndレグでも残り五分にケヴィン·ガメイロ:Kevin Gameiro【1987年5月9日生】の同点ゴールで決着をつけた。
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さてウクライナの伏兵ドニプロとのタイトルを賭けたワルシャワでの大一番。この日の主役はグジェゴシュ·クリホビアク:Grzegorz Krychowiak【1990年1月29日生】。この試合に唯一出場したポーランド人は母国の都で貴重な同点弾を決めて連覇に大きく貢献した。ワルシャワ国立競技場に黒のミニスカ-トで驚くほどの美女が登場。その脚線美で男性の視線を集めたのがフランス人モデルのセリア·ヤウナット:Célia Jaunat【1992年9月15日生】。クリホビアクとの交際期間は結構長く結婚したのは四年後の2019年。同年九月のゼニト戦は見事な弾道のロングシュートを決めてロコモティブ·モスクワを勝利に導いた クリホビアク。この日は左サイドバックで上下に躍動したのは同胞のマチェイ·リブス:Maciej Rybus【1989年8月19日生】。試合前のウォーミングアップでは両端に同学年のポーランド代表二人の姿が写っている。共に羨む美女を伴侶にしながら真逆の道を歩むと、この時誰が予想できたであろう。クリホビアクは更に二年後、クラスノダールでプレーしていたが、ウクライナ侵攻が勃発するとフランス国籍の美人妻と先ずはアテネへ。サウジアラビアのリヤドではセヴィージャ時代の旧友エベル·バネガ:Éver Banega【1988年6月29日生】と再会している。昨年はキプロスのアノルトシス·ファマグスタ、そして現在はポ-ランドに戻っている様子。現役への強いこだわりは持っておらずスカイショータイムからは、彼の実生活に迫るドキュメンタリーが間もなくストリーミングサービスで独占配信されるのだとか。起業家スピリッツに溢れ、そのユーモアとファッションのセンスでも人気を博すクリホビアク。フットボーラーとは別の一面に焦点を当て、近年ボディビルダーとして注目される妻セリアとの新たな人生をカメラが追いかける。
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