40〗Estadio Aurélio Pereira / アルコシェテ


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あの日あの時は■2022年10月08日ポルトガル三部リガ第五節 スポルティングCPリスボンB対レアルSC。試合は1-0でスポルティングが勝利。二年半の歳月を重ねこの試合にスタメン出場したギニアビサウ国籍の二人は現在トップリーグで存在感を発揮している。まずはウィンガーのヴァンド·フェリックス:Vando Félix 【2002年9月3日生】は年明けからヴィットーリア·ギマランイスに。スタメンは五試合だけながらベンチ入りした十六試合すべてピッチに送り出されている。契約は’29年まで。迎える新シーズンはトップリーグでの初得点初アシストを記録したい。
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ディフェンダーのジウベルト·バチスタ:Gilberto Batista【2003年12月29日生】は23年にスポルティングからモレイレンセへと移籍。U20はポルトガル代表だったが、今年三月二十一歳にしてワールドカップ·アフリカ予選ブルキナファソ戦でギニア·ビサウ代表デビューを果たしている。このブルキナファソ戦の四日前、シエラレオネ戦でフェリックスもキャップ数を記録している。’23年のアフリカネイションズカップでは全三試合に出場し一アシストを記録したダルシオ·ゴメス:Dálcio【1996年5月22 日】。’22年からのA代表はポルトガルからギニアビサウへと転向して中盤の柱に。スポルティング所属ではないが、ツルヴェナ·ズヴェズダの一員として昨季は古巣ベンフィカやバルサとCLと対戦している。それにしてもジュルトゥスの愛称で知られるギニアビサウ代表ではあるが、実際のリカオンとは対極のチーム。ネコ科の俊足チーターやパワフルなライオンとは異なり、イヌ科のリカオンは長距離走れるスタミナと組織力が持ち味まのだから。
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下写真はSCブラガでプレーするロジェル·フェルナンデス:Roger Fernandes【2005年11月21日生】はエウゼビオの甥、ジョエルソンの従弟にあたる。’22年にギニアビサウ協会から声が掛かったが流石にこれは早過ぎだろう。
日本がインドネシアに大勝した二日前、PK戦の末にポルトガル代表がイベリア対決を制し二度目のUEFAネーションズリーグ優勝。ドイツとフランスは四強で散った。優勝候補の一角として来年の米国に向かう航空機のシートは四大リーグやCL出場クラブで活躍しているプレーヤーでほぼ埋まるのは間違いなく、その敷居は高い。するとポルトガル一部でプレーするギニアビサウ人も母国の代表チームに目を向けるようになるからギニアビサウ代表の未来は明るいかと思いきや実はそうでもない。
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日本代表監督が登壇 本論は次回に

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ビジネスパーソンに向けてのカンファレンス·イベント《Climbers 2025》が先月東京ビッグサイトで開催されており取材をした。登壇者のひとりに森保一:Hajime Moriyasu【1968年8月23日生】代表監督の名前も。Eight(Sansan株式会社)とGOETHE(株式会社幻冬舎)、そしてテレビ東京の三社共催。過去の顔触れを振り返ってもサッカー関係者は然程珍しくはないのだが、このタイミングでの森保監督は卓越した人選。カタール大会終了から二年が過ぎ、アジア予選最短突破の結果を出した。第二次森保ジャパン成功の鍵はマネージメント型分業体制への移行にある。JFAの会長、強化委員長、更にナショナルチームダイレクターなど通常の企業でいうところの役員、そしてコーチ陣と選手に挟まれた組織構造にあって中間管理職的な役割が現在の代表監督に求められる。如何に上と下をうまく使いこなせるか。以前から森保否定派ではなかったが、希望に沿った人材がいれば条件つきで外国人監督も“有りかな”と思っていた。しかし今回の肉声を聞いたことにより考え方を変えたのだがこの続きは長くなるので次回に持ち越す。
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