Foot ball Drunker〔147〕visiting『Estadi Municipal de Vilatenim』フィゲラス / スペイン


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エンポルダ美術館の手前からラ·ランブラへ。おもちゃ博物館を横目にサムペレ通りを進めばお目当ての異様な建物が視界に入る。


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一方スタジアムは駅の東方向。ラ·ランブラから路線バスに乗ってヴィラテニムへ。停留場の数は11ならば到着までは20分弱か。
第147話は、UEフィゲラスの本拠地エスタディオ·ムニシパル·デ·ヴィラテニム。


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市の予算の不足分をカタルーニャ政府、ジローナ州議会が補い1986年にスタジアムが完成。キャパシティは一万にも満たないが、テルセーラ·ディビシオンRFEF(5部)を戦う地元クラブには身の丈にあった規模。


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位置関係を頭にインプットできたので、徒歩でロゼス通りを駅へと戻る。右側に日産とトヨタ、左にはHONDA SUZUKIと国内自動車メーカーのショールームが軒を連ねる。
FCバルセロナB所属の安部裕葵:Hiroki Abe【1999年1月28日】がバニョラスで開催された「トルネイジ·デル·トロフェオ·ダ·レスタニ」でスタメンデビューを果たしたのが2019年8月14日。僅かな時間とはいえUEフィゲラスのプレーが日本のサッカーファンの目に飛び込む機会がまさか訪れるとは。この日のバルサBはカタルーニャ自治州の州旗をイメージさせる赤·青に黄色基調のユニフォーム。

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〈画像クリックでbarcaacademy.fcbarcelona.com動画へ〉

その安部についてGerman BONA氏の記事内容が日本の複数メディアに翻訳され話題になったのは一昨年。「言語の壁、異文化、異なるサッカー(スタイル)に適応できなかった・・・」と、珍しくも面白くもないない文章。スペインの緻密な戦術には言語での相互理解と確認が必須なのは周知の事実。但し安部のバルサB退団は怪我以外の何物でもない。


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楽天がバルサのメインスポンサーになった当時、帝国データバンクはカタルーニャ州がマドリード州を日系企業数で上回ると公表している。勤勉で謙虚なカタランの気質を証明する一例である。新型コロナ感染第6波対策にしても規制の緩いマドリード州に比べ厳格な措置を自治州政府は施した。
陽気でいい加減なラテン文化圏は真面目でシャイな日本人には馴染めないというのは、少なくともカタルーニャには当てはまらない。’60年代にフランコ政府が欧州近隣国に対して掲げたスローガンは「Spain is different=スペインは他とは違う」。スペインの文化や観光地を宣伝すると同時に時間や規則に散漫なラテン系に対するネガティブなイメージを定着させた。実はこの悪いイメージを払拭することがバルセロナ五輪、裏の開催目的でもあった。