Foot ball Drunker 〔114〕visiting『Estadi Montilivi』ジローナ/ スペイン

名所巡りに少々飽きてベンチに腰を降ろしたのは地元の偉人=作家·ジャーナリストのジュゼップ·プラ:Josep Pla【1897年3月8日生1981年4月23日没】の名前を冠する広場。


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この市民の憩いの場だけではない。1968年に創設されたのが『ジョゼップ·プラ賞』。分野の縛りはなくカタルーニャ語で出版された作品が対象。毎年1月6日バルセロナのホテルエル·エル パレスで開催される授賞式は本年56回目を迎えた。


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没後十年に設置された記念碑は、フランス·ロアンヌ出身の女流彫刻家ピア·クロゼ:Pia Crozet【1950年1月9日生】の作品。’70年代カタルーニャに移り住み、ここジローナ市で多くのパブリックアートを手掛けている。


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2018年にはクラブ創立87年目にして悲願の1部昇格を果たしている。開幕戦でアトレティコとドロー、10節ではレアルからまさかの逆転大金星。マドリッドのビッグクラブ相手にカタルーニャの弱小軍団が起こしたドラマは同国の歴史を知るものにとって痛快極まりない。ところが翌々シーズンには2部へと降格。

昨日ラ·リーガ30節のモンティリビ。三度レアル·ベティスを突きhあ放した雨中の激戦を制した。攻撃時には3-3-4へと変わる攻撃的なシステム。アヤックス育ちのデイリー·ブリント:Daley Blind【1990年3月9日生】バルセロナから期限付き移籍しているエリック·ガルシア:Eric García 【2001年1月9日生】とフットボールIQが高く配球に長けたディフェンダー二人の加入が大きい。


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2009年5月2日マドリッドに到着してトラブル発生。入場券がトラブルで手元に届かず残念無念。仕方なくエスタディオ·デ·ヴァジェカスで購入したのが第96話の当日券。白地に赤のたすき掛け、胸には牛と蜂が並ぶユニフォームの選手達。その中でもサポーターから最も支持されていたのが緑の腕章を左手に巻いたミチェル:Míchel【1975年10月30日生】。
マドリッドで生まれ育ちユースから引退まで選手生活のをその大半をバジェカーノで過ごすと、引退後もアカデミー責任者からトップチーム監督へ。
そのミチェルは今、最もカタランから愛されるガトになった。(※スペイン語の猫:GATOはマドリード人の愛称)。今季リーガ四位内のフィニッシュで、来季UEFAチャンピオンズリーグの出場の夢が現実的なものに。カタランサポーター達は、嘸や昂然と胸を張り、芸術·文化の古都がフットボールシティへと変貌を遂げるのだろう。


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