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選手のドリブルで発電!?

 サッカーの地ブラジルのリオデジャネイロのスラム街に新たなサッカー場が完成した。これは人工芝の下に縦60センチ、横45センチのプレートが埋め込まれているピッチで、選手の動きによって生じるエネルギーを電気に変えるといったものである。

 石油の大手会社が慈善事業の一環として整備したのだという。記念式典にはサッカー界の王様ペレも参加したという。
 
 このチャレンジは非常に評価できるのではないか。サッカーをするにはとても多くの金がかかる。選手の給与に始まり、スタッフの雇用、スタジアム整備まで多岐にわたる。今回の試みが広がれば、スタジアム内の電力はある程度まかなえるのではないか。

 そして面白いのが、試合が白熱し、選手がハードワークをこなせばこなすほど、発電されるということ。選手と選手のぶつかり、ボール奪取、ドリブルに至るまで、発生する多くのエネルギーが有効活用されるのだ。エコを考える上でも大きな意味合いをもつだろう。

 サッカーのクラブの運営はもっとスマートにするべきである。かけるべきところに金をかけ、クラブの経営をより健全で意味のあるものにする。浮いた金を下部組織の運営、選手の補強にあてることもできるだろう。そうすればクラブは自然と強くなる。資金のないクラブもあるクラブも今回のような電力節減のための試みを推進していくべきである。

 スタンドだってそうだ。試合の盛り上がりに応じて、ジャンプするサポーターたちの足元に同じようなプレートを埋める。ホームスタジアムであれば、より喜んでサポーターたちは飛ぶことであろう。