Foot ball Drunker 〔135〕visiting 『Brøndby Stadion』ブレンビュベスター / デンマーク

ねすみポケモンと巨匠 夢の競演

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害獣としてネガティブな印象しかない鼠。それがキャラクターになると大人気。今や世界で最も人気があるネズミはミッキーではなく《ねずみポケモン》のピカチュウだと言い張る方も。昨年オランダの田舎道を歩いていると、見覚えのあるモノがで落ちているので立ち止まったら、十年以上前に小学生の息子がまったく活用していない学習机上で見掛けたポケモンカード。
昨年、ファン·ゴッホ美術館でゴッホピカチュウを展示(※24年1月7日で会期終了)、限定配布されたカードがマニアの間で大きな話題に。ウサギのような耳と黄色の愛らしいふっくらボディではあるが、本物の鼠と掛け離れ過ぎて“チュウ”が名前についてなければネズミだとは分からない


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昨日のFIFAワールド杯北中米大会アジア2次予選のミャンマー戦、ブレンビーIFの鈴木唯人:Yuito Suzuki【2001年10月25日生】が後半開始から途中出場。A代表デビューを祝って第133話はブレンビー·スタディオン。
コペンハーゲンの中心街からブレンビュベスターまでは南西におよそ10キロ。伝統の黄色基調でアクセントに青を用いたユニフォームは変わらず。


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バスから降りる人をさらりとかわし、プレスゲート目前の専用レーンを颯爽と走り去った中年女性。さすが自転車王国。エントランスに足を踏み入れ、先ずは展示されたパネルで栄光の歴史を振り返る。

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2003-04シーズンのUEFAカップでの進撃でより多くの欧州フットボールファンが同クラブの存在を知ることに。ロナウジーニョ:Ronaldinho【1980年3月21日生】に手を指し出して起こすトーマス·カーレンベルグ:Thomas Kahlenberg【1983年3月20日生】2月26日=3回戦で0-1の敗戦。


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1998-99シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ予選を突破、本大会出場はデンマーク史上初の快挙である。この時もバルサのはグループステージで同居しているから縁がある。そして両クラブの共通点として思い出されるのはUNICEF〈国連児童基金〉のロゴユニフォーム。
創立以来100年間、ポリシーを貫きスポンサー企業には許さなかったユニフォーム前面のスペース。それが2006年UNICEFの活動を支援し参加を呼び掛けるためにロゴが入った時には「バルサ 神過ぎる!」と称賛した。
バルサほどの知名度はなくてもブレンビーも08/09シーズン前 UNICEFのロゴ入りユニフォームを披露している。2007年10月に、地元のジュエリーメーカーであるKASIグループとの5年契約を結んでおり、スポンサー契約料から1000万クローネをユニセフに寄付、KASIグループがロゴのスペースを譲っている。


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FCバルセロナと交換したペナントの隣に、2回戦で対戦したシャルケ04の青い逆三角形が並ぶ。2003年11月27日PK戦にまでもつれ込んだ激戦。パネルはこの試合の英雄カリム·ザザ:Karim Zaza【1975年1月9日生】。モロッコ代表の守護神として09年にワールド杯予選も経験しているが生まれも育ちもブレンビー。ところでシャルケとブレンビーの両クラブで活躍したプレーヤーがいる。
フィンランド代表のテーム·プッキ:Teemu Pukki 【1990年3月29日生】がその人。2011年から13年までシャルケ04、2013-15はスコットランドのセルティックに。ブレンビーには14年のレンタルを経て完全移籍。三シーズンを過ごしている。現在所属するのはメジャーリーグサッカーのミネソタ·ユナイテッドFC。