数字か高いから“泣ける”わけではない
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今春で放送開始百周年を迎えたNHK。久しく放送受信料を払っていないのは自宅にテレビジョンがないから。大河なら『真田丸』朝ドラなら『あまちゃん』が最後か。『女性自身』編集部がWEBアンケートツールによる“泣ける”ランキングを発表したところによると三位あまちゃん、二位は昨年の『虎に翼』涙が輝く一位は『カムカムエヴリバディ』なのだがこの作品はまったく視ていない。しかし三位と一位に共通そているのは 祖母·母·娘、三世代に渡る女性の人生のドラマであること。自分が好むドラマは視聴率が低い気がする。しかし五万人の観衆でスタンドが埋まっても凡戦に終わることもあれば、ローカルな小スタジアムでフットボールの醍醐味を堪能できる好試合にも遭遇できる。順番が逆なのはテレビもスタジアムも一緒。
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トムも驚く元F16パイロットのコ-チ就任
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筆者より二歳年長のトム·クルーズ:Tom Cruise【1962年7月3日生】がミッションに挑み史上最高の興行収入には驚かされたが、飛行士訓練校の教官になったマーヴェリックが、フットボ-ルチ-ムのコ-チとなる『トップガン』第三弾が制作されたら面白い。ボデ/グリムトから変革の兆候が見えたのはノルウェー空軍のF-16戦闘機でリビアやアフガニスタン上空を飛行した経験した元パイロットの:ビョルン·マンスヴェルク:Bjorn Mannsverk【1968年8月22日生】をメンタルコーチとして招いた2017年。ボーデの第331飛行隊·司令官を務めた彼は、ストレスに苦しむパイロットのメンタルトレーニングに取り組んだ経験をフットボール界に持ち込んだ人物。近隣に大都市もない限られた環境で貴重な人材を使わない手はない。結果これまで見たことも聞いたことも会ったこともないフットボールクラブのメンタルコーチが誕生する。ちなみにノルウェー銀行投資マネジメントの仕事もしており、職業の枠を飛び越えて各方面にアドヴァイスもしている。
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マンスヴェルク氏のメンタルトレーニングを受ける以前、主将を任されたウルリク·サルトネス:Ulrik Saltnes【1992年11月10日生】は胃痛に苦しみ引退を真剣に考えていた。副主将パトリック·ベルク:Patrick Berg【1997年11月24日生】は他クラブへの移籍の準備にかかる崩壊寸前。しかしサルトネスは’14年プロデビューを飾ったクラブでこの夏四百試合出場を達成してようとしている。ベルグも同じく’14年に16歳でデビューして来月には三百試合出場は確実。22年にリーグアンのランスから買い戻しているがボデに在籍しているのもマンスヴェルクの存在抜きには語れない。そして前述のハイキンが再生。2020年に創立百四年にして掴んだ悲願の国内タイトル。サルトネスが、自分たちのプレースタイルを現地メディアに対してKAMIKAZE=神風と形容している。「ビョルンとの精神強化がなければ、あのようなプレーは不可能だったと」と語る十四番。
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二十三年間の現役生活を過ごしたハラルド·ベルク:Harald Berg【1941年11月9日生】がノルウェー代表で記録したキャップ数は四十三。オランダのデンハーグでプレーしたのは70年代前半。引退後の’83年には監督としてボデ/グリムトに復帰している。当時ボデ/グリムトのユースに所属していたのが息子のエルヤン。今でこそかつてのレジェンドの息子達の活躍は珍しくもないが親子三代、代表に選出され同じクラブに執着するケースは滅多にお目にはかかれない。パトリックは祖父、父親から受け継いだDNAとはいえ、三代揃ってスーパーミッドフィールダー。二人の叔父もボデでプレーしている。
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