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屋根の上のヴァイオリン弾きでポグロムを知った方も多いはず。1772年のポーランド分裂以降、多くのユダヤ人が移住。第二次大戦前のウクライナの都市人口の約1/3を占めるほど膨れ上がった。1821年既に南部オデッサではユダヤ人迫害の火の手が上がっている。そして1941年のリヴィウ·ポグロム。生々しい映像が残されているが、ナチスドイツがウクライナへと侵攻する前からウクライナ人がユダヤ人を嫌っていたのは事実。十七世紀に五十万人のユダヤ人が大量殺害された悍ましい歴史。当時多くのユダヤ人がポグロムを逃れて米国へ。ゼレンスキーは国内メディアへの統制を日増しに強めている。一方、権力を維持したいがゆえに停戦を拒んでいると報じるウクライナ国内のメディア。ロシア人とウクライナ人の殺しあいを長引かせるユダヤ人の構図は我々には理解し難い。プーチンの愚行を肯定する気は微塵もないがセレンスキーを英雄視する気にもなれない。
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「僕だけ残して誰もいない·····攻めちゃえ!」 子供たちに伝えたい二つのこと
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2000年大統領就任当時存在したロシアの九人のオリガルヒのリーダーのうち、八人がユダヤ人だった。ユダヤに支配されていた自国経済をロシア国民の為取り戻した自負がプ-チンにはある。
ウクライナ侵攻は晴天の霹靂でも何でもない。ウクライナのNATO加盟を認めない方針で、EUをしきっていたドイツの女帝が退任したのは’21年の師走。前年の八月に日本の首相も辞任、既に同年一月トランプも退任しており、三十年の長期政権を築く独裁者プーチン以外次々と消えてしまう民主主義。頭に浮かんだのは夕暮れの公園、メル子もトラ男もシンゾ~君もお母さんが迎えに来て家路につく。ひとり残されたプ-助は何を思う。
両国の歴史を掘り下げれば下げるほど、争いの背景は複雑で単純に善悪など測れない。それでも子供たちに言えるのは、友達を大切にすることと、自分より明らかに(年齢·体格·性別)劣る相手とは喧嘩をしないこと。仮に相手に非があっても手を出してはいけない。〖第二十九話了〗
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