1月5日に始動日を迎えたドイツブンデスリーガ、アイントラハト・フランクフルトは選手の乳酸値テストを行ったが、そこにはアルビレックス新潟所属のU-23日本代表FWの鈴木武蔵があった。
どうもシャーフ氏が日本に行った際に印象に残った選手の一人であったこと、また長谷部が印象的な選手として鈴木の存在をチームに伝えたこともあり、1週間のテストを行うこととなったようだ。
昨シーズンはリーグ、カップ戦で37試合に出場し9ゴールと、年齢や出場機会を考えればまずまずの成績と言えるものを残しているものの、リーグ戦では29試合3ゴールとこちらの戦績は物足りないものがある。
また、身体能力はあるものの、足元の技術には改善の余地が非常に多いこともあり、今回に関してはテスト(という名の短期留学に近い)は合格とはならないだろうと見ている。
だが、それまで順調に成長していた彼は去年、壁にぶち当たっていたのも事実であり、今回の経験を成長に結びつけることが出来るかが今後の課題になるだろう。
仮に合格したとしても、アレクサンダー・マイヤーとハリス・セフェロビッチという絶対エースが君臨していることから、試合の出場は難しいだろう。
本人としても合格するとは考えていないだろうが、海外の雰囲気を感じるいい機会であるのは確かである。
また、フランクフルトとしても信頼できる若手日本人の有望株を自身の目でチェックし、唾をつけておくことが出来るという意味で、どちらにとっても利がある。
まずは、今年のJリーグとブラジル五輪予選で大暴れしてもらい、大手を振って海外へ行って欲しいものである。