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アジア杯中間総括【A、B組編】魅惑の豪州流パスサッカー&リヨン王朝最後の指揮官束ねる中国

 そして、大会前の展望でもご紹介した通り、やはりアジア全体がテクニック重視でパスサッカーの導入を進める“日本化”がある中で、そのトレンド志向が強いのが開催国・豪州。僕は豪州の試合を3試合とも観ているのですが、韓国に敗れた3戦目は正直に言って“調整”の意味合いが強かったです。ティム・ケーヒル、ロビー・クルーゼ、マシュー・レッキーの強力3トップが全員ベンチスタートでしたから。(3人とも途中出場)。

 現在の豪州のサッカーを語る上では、まずブラジルW杯で惨敗して以降に監督が交代した日韓両国とは違い、豪州はブラジルW杯アジア最終予選後に監督交代を行ってからの継続性という部分で勝っていると言える点です。2013年10月に国内リーグ優勝の実績を買われてアンジ・ポステコグル現監督が就任した事で、それまで一向に進まなかった世代交代に着手。GKマーク・シュウォーツァーや、CBのルーカス・ニール等の重鎮を外し、国内リーグから優秀な若手タレントを抜擢。ACLでウエスタン・シドニーが初優勝するなど、並行して豪州のAリーグの国際競争力が実績としてついて来たこともあって、この世代交代の整合性が痛みを伴いながらも成功へ向かっています。代表生活20年間を務めた絶対守護神として君臨した現在42歳のシューウォーツァーが代表引退。後を継いだ22歳の正GKマシュー・ライアンが昨季のベルギーリーグ最優秀GK賞を受賞したのも世代交代を進める上で大きな転換点だったと言えます。