ワインレッドに赤星輝くブルガリアの古豪
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ゴールデンウィーク突入の日本は春を飛び越して真夏日に。昨日は関東で今年初の30℃以上気温上昇となれば、一汗かいた後の生ビールが格別に。カバー写真も一気に軽装でブルガリアワインのボトルを手にしてもらった。
古代から名生産国として知られ、ほぼ全土で葡萄が栽培されている同国の産地は大きく五地域に分けられる。北部は寒さに強い白ワイン、南部ならば赤ワイン、また固有品種独特の風味を楽しめるのも魅力。
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ブルガリアでサッカーの取材をしてくると口にしたら目を丸くされた。たしかに同国が世界の舞台で輝いたワールド杯フランス大会から26年。その間クラブチームも欧州では低空飛行。2014-15、16-17シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでPFCルドゴレツ·ラズグラドの予選突破以降、最高峰の舞台から暫く遠ざかっている。国内一部リーグは、16クラブによるH&A総当たり戦(各クラブ30試合)の結果、勝ち点持ち越しで上位6クラブによる決勝ラウンド(各5試合)を行う。優勝すればチャンピオンズリーグ予選、二位はヨーロッパカンファレンスリーグ:プレーオフへの切符が手に入る。昨日首位ルドゴレツと2位CSKAソフィアとの勝ち点差は10に縮まってはいるがルドゴレツは次節王手をかけるの可能性は高い。
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第124話はワインレッドのユニフォームを纏うCSKAソフィアの本拠地スタディオン·バルガルスカ·アルミア。2023年には100周年を迎えたから老朽化は否めない。UEFAスタジアム規格カテゴリー4に準拠した改修に着工するらしく現在は閉鎖中。
今回が初取材となるブルガリア。ならばバスから降りて来る選手に見覚えがなくても仕方ないかと思いきや渋めの面貌、ダンディなメノ·コッホ:Menno Koch【1994年7月2日生】が目前に。PSVユース時代にはメンフィス·デパイ:Memphis Depay【1994年2月13日生】やヨリト·ヘンドリクス:Jorrit Hendrix:【1995年2月6日生】と共にプレーしていたのが2011年のU19エールディビジ。翌12年5月10日のリザーブリーグは3位PSV·U21が2位のヨング·アヤックスに4-2と快勝。この試合の最年長がヤスパー·シレッセン:Jasper 【1989年4月22日生】。一方最年少が当時17歳のコッホ。その頃から将来を嘱望されていたのは間違いない。
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2014年にPSVのトップチームに昇格、15年の冬にレンタル先のNACブレダでレギュラーに定着したのも束の間十字靱帯断裂で棒に振る。16-17シーズンはFCユトレヒトに貸し出され、’17年ブレダに復帰。開幕から10試合スタメンフル出場からまたも膝を負傷するアクシデント。
’18年の完全移籍で主将に任命されると唯一ベンチ入りしなかった24節を除きリーグ戦24試合に腕章を巻きフル出場。漸く本領を発揮し満足のいくシーズンを終える事かできた。
CSKAソフィアの胸には赤い星のエンブレム。小学生の頃=1970~73年に見たのは名優·三船敏郎:Toshiro Mifune【1920年4月1日生-1997年12月24日没】のテレビCM。当時のサッポロビールのラベルでは北海道開拓使のシンボルである《北極星》が赤く輝いていた。
黒ラベルが登場するのは、ベルリンの壁と共にブルガリアな共産党の独裁体制が崩壊した1989年。11月のソフィア市民による
大規模なデモ行動が日本でも報じられた。共産主義や社会主義のシンボルマークである赤星から黒地に金星へ。デザイン一新の新商品が世界情勢の激変を予見していたならばおそるべしはサッポロビール社。
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