あの日あの時はスタッド·ピエール·モロワでの■2017年8月5日リーグアン開幕戦リ-ルOSC対FCナント。後半二十五分ダメ押しの三点目を決めたのは年明けまでアヤックスでプレーしていた同じモロッコ系のアンワル·エル·ガジ:Anwar El Ghazi【1995年5月3日生】。ユニフォ-ムを脱いでNOURI 34と記されたTシャツ姿に。イエロ-上等で病床の元同僚に送ったメッセージ。涙を流し悲痛な表情のエル·ガジを励ます選手達の映像に視界がぼやけた。
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夢は善と悪の反する二面を共有しているし、願望の強さと睡眠時に見るだけの儚さ脆さと、こちらも極性の性質をひとつの言葉で表している。前述のあおこさんは「ユメミルミタイはそんな歪で矛盾した『夢』を表現したお洋服を目指しています。」とコンセプトを語る。今の日本には夢がない。若者は夢が見れないと耳にする。それは半分正解で半分は誤りだろう。夢は実現するもの、叶えるものであって妄想ではない。デザインフェスタを取材した翌日は筆者六十一回目の誕生日。昨年の還暦はロンドンのウェンブリ-スタジアムで過ごした。なる程、十七年間このイベントから足が遠退いていたのはこの時期になると欧州のスタディオンを巡っていたから。差し詰め今は夢の途中といったところ。
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夢はつくるもの 自分でつくるから実現できる
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あおこさんに将来の夢について尋ねると、ほんの僅かしかない特別な服と出会えて、試して選べる。そんな空間をプロデュ-スしたい。具体的には一点物の作品主体のを個人制作アパレルブランドのみで構成されたイベントを主催してみたいと語ってくれた。
タイムスリップして大学生の頃の彼女に質問しても同じ答えは帰ってこないだろう。何もしていないのに夢を探したところで何処にも転がってはいない。先ずは行動を起こすこと。その時点での成功と失敗は然程重要ではない。その先に夢は見えてくる。自分の夢は自分にしかつくれないものだから。〖第九十二話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:卯花