今シーズン、負傷で欠場した一試合を除く16試合でスタメンに名を連ねているハノーファーの酒井宏樹だが、ハノーファーでの生活は今シーズンで終わることになるかもしれない。
2012年に柏レイソルから移籍してきた酒井だが、未だに自身のパフォーマンスに波があり、チームの負担になっている、という見方が多い。
特に地元紙の『ノイエ・プレッセ』は非常に酒井に対し辛らつな苦言を呈していることからも、現地での評価はさほど高くないことが伺える。
同紙は、次の夏の移籍市場でボランチと右サイドバックの獲得に動くようだ、とも報道している。
その一方で、残り契約期間が一年になっている酒井の放出を同時に進めたいようだ、とも報道している。
攻撃陣は好調であるものの、肝心の守備に不安を抱えている為に、守備力の足りないボランチの補強は急務である。
また、波の激しい酒井も放出候補となっていても不自然ではないだろう。ハノーファーとしても、150万ユーロで獲得した選手を数百万ユーロで放出できるだけに、割の悪い話では全くない。
右サイドバックで主将であった元アメリカ代表DFのスティーブ・チェルンドロの後継と目されながら、売りだったはずの攻撃面での貢献がほとんど出来ていないのは痛すぎるだろう。
未だアシストが一つもなく、得点が1だけでは、余りにも物足りないと言わざるを得ないだろう。
ただ、通年でブンデス一部の中堅チームの右サイドを守った経験は今後にも必ず生きるはずだ。
酒井は、果たして来季もブンデスに名を連ねることが出来るのだろうか?今後の活躍で、評価を変えてくれれば言うことはないのだが。