だが、ウタカにはアーセナルやオランダ代表のFWデニス・ベルカンプのようなセカンドトップこそが最敵だと筆者には見える。セカンドトップとシャドーでは役割や守備への負担度は全く違うのだが、ベルカンプもアーセナルでアーセン・ヴェンゲル監督と出会うまでは名門アヤックスの出身らしいインテリジェンス(知性)とテクニックは披露しつつも、スピードや身体能力で勝負していた点取り屋のFWだった。オランダ代表では絶対的なエースだった。それがイタリアでは通じなかった理由だろう。しかし、年齢的な部分や、当時のアーセナルに所属していた二コラ・アネルカやティエリー・アンリのようなスピードや個人技に長けたFWを活かすためにもセカンドトップとして新境地を切り開いたのだ。