「チャレンジリーグ」がもたらす多様性と底上げ
ちなみに、同日には同じチャレンジリーグ入替戦を戦い、チャレンジリーグ12位・つくばFCレディースと対戦したINAC神戸レオンチーナも、なでしこリーグ1部のINAC神戸レオネッサのアカデミーとセカンドチームを重ねたチームで、中学生から社会人までが在籍している。しかも、INAC神戸レオンチーナは第1節を2-1と先勝している。
前述したように、福岡Jアンクラスの退会により、チャレンジリーグには来季からC大阪堺とINAC神戸のセカンドチームのどちらか、もしくはどちらもが昇格してくる事が決まっている。
確かに男子のJリーグにはすでに、J3に“U-23”のネーミングがつくセカンドチームが存在しているが、彼等は自らが下部カテゴリーからの昇格を掴んだわけではない。育成を目的に立ち上げられ、J3に籍を置くことになったチームである。
それとは打って変わって、女子サッカー界の3部リーグにセカンドチームが自力で勝ち上がってくるのは、大きな出来事となるだろう。
そんな「規格外の挑戦者」に対して、ノルディーア北海道や、つくばFCレディースのような大人のチームが“門番”となる。高校や大学、社会人チームに続き、中学生選手やセカンドチームまでが台頭して女子サッカーの競技力を底上げさせるのだ。
日本の女子サッカー界は2011年のドイツ女子W杯優勝で一気にブームを巻き起こしたが、いきなり世界トップにまで登り詰めた面もあるだろう。「ステップを1歩ずつ踏んで土台を築く」、そんなプロセスは、この“多様性”をもって底上げさせるチャレンジリーグにこそ、重要性があるだろう。
次回予告:ノルディーア北海道FW星山彩香選手インタビュー
そして、この日の試合後、ノルディーア北海道のFW星山彩香選手にお話しを伺いました。インタビュー内容のコラムは次回公開致します。お楽しみに!
ノルディーア北海道 今後のスケジュール
≪2017プレナスチャレンジリーグ入替戦 ≫
第1節、12/02(土) 13:00 K.O. C大阪堺G 1-1 ノルディーア北海道
@J-GREEN堺S1メインフィールド(大阪府)
第2節、12/10(日) 11:00 K.O. ノルディーア北海道-C大阪堺G
@まなびの里サッカー場(住所:北海道伊達市東有珠町76番地)
注/上記2試合合計で敗れた場合、INAC神戸レオンチーナVSつくばFCレディースの敗者と来季のチャレンジリーグの座を争う第3節(場所・日時未定)を行う。
※詳しくはクラブ公式コンテンツまで(下記参照)