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共に無敗記録続く “J2頂上決戦” は迫力溢れるドロー

【マッチレポート】貫く“湘南スタイル”+永木のアクセント

 キックオフからホームの湘南は積極的に前からボールを奪うために激しいプレッシングを敢行。ロングボールとセットプレーに特徴がある、あるいはそれが唯一最大の武器ともいえる松本を相手にしてのハイプレスは相手の持ち味を削ぐ効果もあり、序盤は攻守共に湘南が圧倒。ボールを奪えばゴールに直接つながるような素早く縦を突く攻撃に加えて、ボールホルダーをどんどん追い越してゴール前で人数を増やす事で攻撃に迫力を醸し出すという、まさに”湘南スタイル”が序盤から全開でした。ただし、その一本調子にならないようにするための存在。それが長期離脱からこの日復帰した主将・MF永木。緩急自在のパスセンスと正確無比なキックを持つ彼の存在がアクセントとなり、攻撃に抑揚が生まれていました。彼が欠場し出した頃から徐々に勝ちきれない試合が増えているのが、彼の存在感の大きさを表しているようにも感じられます。
 そして、この試合でも最初は崩し切るよりもミドルレンジからのシュートが多かったのですが、その中でも”湘南スタイル”+永木の持ち味が噛み合わさって湘南が先制します。11分、左からCK。永木のピンポイントのキックに合わせて中央からニアサイドに寄りながら合わせた遠藤のヘディングシュートが決まって、湘南が幸先よく先制に成功。1-0。
 しかし、湘南のプレスを受けて前線へのロングボールを効果的に活かせない松本にとって”伝家の宝刀”とも言えるセットプレーで一瞬にして同点としてしまいます。中央やや遠目からの岩上のFK。ファーサイドで打点の高さで完全に競り勝った多々良が中央へ折り返すと、飛び込んだ犬飼がヘッドで押し込んで1-1の同点に。
 同点となって以降はロングボールを主体としながらも松本が押し込む場面が増え、特に高い位置からのスローインにはゴール前までライナー性で飛んでいく岩上の超絶ロングスローという飛び道具もあって湘南は苦しい試合展開にさらされながらも、リーグ29戦14失点というJ2最少失点の守備力で耐える状況に。
それでも湘南は3バックの左センターバックでありながら10アシストとリーグアシスト王でもある三竿が鋭いミドルシュートを放つなど盛り返し始めた前半は1-1のまま終了。