今季はナスリとシルバが長期にわたって故障していたため、２列目にはヘスス・ナバスやミルナーが入るケースが多かった。彼らはサイドを縦にえぐってクロスを送るタイプの選手であり、ナスリやシルバが見せていた中央からの崩しは出来ない。
シティの強さはナスリ、アグエロ、シルバ、ヤヤ・トゥーレのテクニシャン４名が絡んでのパスワークにある。ハードなサッカーが持ち味のプレミアにあって、中央を細かく崩すポゼッション型のシティのサッカーは新鮮かつ効果的だった。
ナスリとシルバの故障にとどまらず、今季はヤヤ・トゥーレの不調も叫ばれていた。不調というよりは、Ｗ杯後の疲労感からモチベーションも上がらなかったのだろう。今は徐々に回復傾向にある。
シティが再び プレミアで優勝を争うには、今挙げた４人の奮起が不可欠だ。チーム力の底上げに失敗した今、初優勝した１１－１２シーズンの如くアグエロやシルバらがアグレッシブに戦わねばならないのだ。
サウサンプトン戦ではヤヤ・トゥーレもゴールを決めて見せた。ＣＬではバイエルン相手にアグエロがハットトリックを達成してみせた。ナスリも負傷から復帰し、サウサンプトン戦では先発出場も果たしている。
離脱中のシルバ以外は戦力・モチベーション共に整った印象がある。ここからシティが巻き返しに出るのか！？４人のアタッカーの活躍に期待したい。