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マインツVSヴォルフスブルク 〜日本人選手の海外挑戦を考える〜

ドイツブンデスリーガの第12節、マインツVSヴォルフスブルクを見る機会があったので、書いてみたいと思う。

冒頭で言うのも日本人として少し心苦しいのだが、個人的な感情として、武藤はもっと失敗すると思っていた。
これには理由があって、武藤には違った技術や才能をつけて欲しかったからだ。
もちろん国内で活躍していた頃から技術はあったとは思う。しかし、スピードが最大の武器であり、それ以外はそれなり。それでも日本代表としてやっていくぐらいのものを持っている。言い方は悪いが
まだその程度なんだと思う。
一躍注目を浴びて、いきなり海外移籍。というのはサッカー選手としては最高のシナリオだろう。
しかし、そこで成功してしまう。ということは、つまり今までの自分を肯定することになってしまう。
場合によっては慢心してしまうことに繋がる可能性があるということだ。
決して武藤が慢心してしまい向上心がなく現状維持で終わるような選手ではないことは理解している。
しかし、通用してしまうことで【今までの自分にプラスして改善、技術の追加をする】程度に留まってしまうことは、武藤にとっても、今後の日本にとってもすごく勿体無いような気がするのだ。

宇佐美が海外挑戦で木っ端微塵に潰されて帰国した際、
宇佐美は【今の自分ではダメだってはっきりわかってよかった】と自己評価しました。
ここで折れるような選手もいるでしょうから、リスキーなことかもしれない。
しかしこれを自分の中で落とし込み、理解することで、【今までの自分】ではなく、【新しい自分】の選手像を自分自身が意図を持って作り出すスタートラインに立てることは、すごく幸せなことだと思うのだ。
『今のお前じゃダメだ!ゼロから作り直せ』と他人から言われるより、『今の自分じゃダメだ!ゼロから作り直そう』と自分理解の中で感じれることは、同じゴールでも出来上がる完成品は全く違うものになると私は思う。

また、試合そっちのけで語ってしまったが、ゲームとしては、武藤の前からのプレスが功を奏し、前半31分の武藤を起点に1点、後半30分には武藤のアシストで追加点、2−0でマインツが勝利した。
今季6ゴール2アシスト、今の所申し分ない結果であることは紛れもない事実であり、チームの哲学を理解し、自分の役割を全うする武藤は凄いとしか言えない。