8月19日、チャンピオンズリーグプレイオフ一回戦が各地で開催された。
ドイツブンデスリーガからはバイヤー・レーバークーゼンがコペンハーゲンに乗り込み、チャンピオンズリーグ進出を狙う。
レーバークーゼンボールでスタートした前半、先手を取ったのはレーバークーゼンだった。シュミット監督が標榜する攻撃的で早いサッカーを具現化したような、手数少なくディフェンスを崩しての鮮やかなゴールであった。ここまではレーバークーゼンペースで進んだといって試合になるはずだった。
得点後すぐのコーナーキックでマークをはずされた挙句、フリーの選手を三人も作ってしまったレーバークーゼンはあっさりと同点に、そして修正する間も落ち着くまもなく、フリーキックでもマークを外され、逆転を許してしまった。入り方を間違えた、というよりもあっさり先制してしまったが故の心の浮つきが生んだ自滅と言える、酷い失点であった。
その後もコペンハーゲンに攻められるも、敵のミスで窮地を脱し、落ち着きを取り戻してからはベララビ、ソンのゴールで再度逆転に成功した。その勢いのまま後半も攻め続けたレーバークーゼンが、コペンハーゲンの反撃を許さず、薄氷ながらも勝利を手中にし、プレイオフ突破に王手をかけた。
しかし、これはあくまで通過点でしかない。現状ではグループリーグに進めたとしても突破は難しいと言わざるを得ない。シュミット監督はどこまでチームの修正を施せるのかが、今後の鍵を握ることになりそうだ。