不動のスタメンであり、主将としてチームを引っ張っていたラームの負傷離脱で、中盤の底を担える人材が欠損しつつあるバイエルン・ミュンヘン。
29日に行われたアウェイのヘルタ・ベルリン戦ではサイドが主戦場のフランク・リベリーをコンバートして起用したが、急造だけに後半は思ったほど機能していなかったという印象を受けた。
かといって、若手売出し中のホイビェルクをスタメン起用するにはまだ心もとないとグァルディオラ監督は考えているようで、1月の移籍市場での新選手補強へ向けて急ピッチでリストアップはなされているようだ。
そんな中、レアル・マドリードのドイツ代表MFであるサミ・ケディラと既に基本合意がなされた、という報道がでてきた。
確かにケディラの契約は来年の6月で切れるため、彼のレベルにしては安価な移籍金での獲得が可能であるが、グァルディオラ監督の指向する戦術にフィットできるかどうかは未知数なところがある。
だが、ドイツ代表の戦術にも近い(というよりも、レーブ自身がバイエルンの戦術を代表にも取り入れているというべきか)だけに、多少の時間の練習だけでフィットをすることは問題ないのではないと思われる。
既にケディラにはプレミアのアーセナルが食指を伸ばしているという報道があっただけに、どちらが彼を射止めることが出来るのか?
一月の移籍市場開幕を前に、静かな戦いが勃発している。
公式見解ではバイエルン、レアル共に否定しているものの、こういったものは当てにならないのが移籍市場の常なだけに、彼の動向には注目したい。