ただし最も大事な安定したプレーを引き出すための精神的支柱となるリーダーが不在な点がJ2降格を招いたように見受けました。代表経験豊富な前田、駒野の重鎮は自ら周囲を鼓舞するような積極的に声を出すタイプではなく、伊野波は加入1年半でもチームにフィットできなかったり、ポジションが定まらないので自分の事で精一杯という状況は今も変わらず。山田が若くしてキャプテンマークを任されて失敗に終わったものの、彼が主将を担うのは自然な流れであったように思えます。
そんなリーダー不在のチームに今季から10年ぶりにJリーグへ復帰したMF松井がいきなりの主将就任。つまり、クラブもリーダー不在を感じていたからこその人選なわけですが、豊富な欧州リーグや日本代表での経験だけでなく、冗談好きで関西出身の松井が明るい雰囲気をもたらし、フランスリーグ在籍時代は”ルマンのソレイユ(太陽)”と言われた彼が”磐田の太陽”となる事で徐々にチームはまとまりつつあるようですが、この日の2点リードの直後に失点を喫する部分などはメンタル面での課題も感じさせます。
正直言って、現在の松井は全盛期から衰えも感じますし、まだジュビロに今後ずっといる事もないだろう事も予測されるだけに、彼がいる間に司令塔となるMF小林裕希あたりがもっとリーダーシップを発揮できれば良いと思うのですが・・・・。そもそもボランチが補強ポイントのようにも感じるので、新外国人チンガにも負けずに小林がポジション争いだけでなく、新主将として来季J1で迎えられるぐらいの活躍を見せる事がJ1昇格後の躍進に繋がるのではないかと思います。