ドイツのサッカー専門誌キッカーで、折り返し以降の試合で常に2点台の高評価を得ている、ドイツ二部カールスルーエに所属している山田大記。
チームも昇格戦線を今シーズン三部から昇格してきたダルムシュタット、古豪カイザースラウテルンと争うなど好調をキープしている。
25節には首位を走るインゴルシュタットとの大一番で2アシストを決めるなど、既にチームに欠かせない選手へと成長している。
この好調の要因は、卓越したボールコントロールやドリブルなど、技術面では問題なかった彼が、ドイツサッカーのJとは比較にならないハードなボディコンタクトに慣れたということが挙げられるだろう。
また、ドイツ語の習得にも積極的に取り組んでいることでチームへの溶け込みが進んでいることも要因の一つと言える。
わずか40万ユーロで昨夏に加入した山田には、この冬には300万ユーロでの移籍のオファーが舞い込むなど、その評価はうなぎのぼりに急上昇している。
チームも400万ユーロ以上でのオファーがあれば放出を検討すると言っていることから、チームが昇格を逃したとしても個人昇格もありえる状況となっている。
彼個人はカールスルーエと共にブンデスリーガへの昇格を望むとキッカー誌のインタビューに答えるなど、まずはチームの昇格に全精力をつぎ込んでいる。
出来れば、2009年以来の昇格を今シーズンに果たしてほしいものだ。
山田は、それを成し遂げさせるだけのポテンシャルを有しているのだから。