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J1リーグ第33節 ガンバ大阪VSヴィッセル神戸~得失点差で今季初の首位へ浮上

 天皇杯から中2日で迎えたこの日は、累積警告で出場停止の米倉に替わって右SBにはオ・ジェソクが入る前節から1人、天皇杯からは3人の変更でスタートしました。☆

【ヴィッセル神戸】すでに安達監督退任でクルピ新体制へ着々

 ガンバと共に1年でJ1昇格を果たし、昇格後は攻守の要である元コロンビア代表MFエステバンや得点源のFWポポなどを放出し、外国籍選手を総入れ替え。ローマやパルマなどイタリアで確かな実績を残しながら昨季までセレッソ大阪でも上位躍進に貢献した攻守の要となるMFシンプリシオ、Jリーグ外国籍選手最多得点となる142得点のFWマルキーニョス、元ガンバで造反行為を起こした問題児ながら実力は確かなFWペドロ・ジュニオールを獲得。彼等ブラジルトリオを軸にした大型補強によってJ1仕様のチームを作り上げ、リーグ得点ランクトップを争うほどのマルキ&ペドロを軸に開幕から旋風を巻き起こしてリーグ3位で中断期間を迎えていましたが・・・後半戦に入って失速。ここ9戦1勝と絶不調。
 その中で、昨季中盤以降から定位置を担うMF森岡亮太が緩急自在のプレーで個の能力が高い攻撃陣を操り、見事に日本代表へ選出されたり、他にもFW小川慶治朗やCB岩波拓也といった若手が主軸にも育っており、ユース世代では”神戸のメッシ”とも評されるMF松村亮が台頭しています。
 また、長身FW田代有三や元ガンバ戦士となるMF橋本英郎など代表経験のあるベテランも控えるなど選手層の厚さは上位争い可能なハイレベルな域に達しているとも言えますが、現在10位でこの試合を迎えています。

 すでに今季限りでの安達亮監督の退任が決定しており、来季からはセレッソ大阪で魅力的なチームを作り上げたレヴィ―・クルピ監督の就任が有力になっている模様。クルピがブラジルでロナウジーニョを解雇してのカップ戦を優勝した事は誇りに思いますが、神戸との交渉で梶野智元セレッソ強化部長が絡んでるのはちょっと怖い。資金を有効活用できていない神戸に梶野さんや、ジルマールが絡むと強力なチームになるかもしれません。

【マッチレポート】両ワイドを使ったポゼッションで主導権を握る理想的なゲーム運びでリードを奪う前半

 水曜日に天皇杯があったガンバでしたが、試合の方はキックオフからガンバが久しぶりに主導権を握る展開で進みました。特に左SBに入った藤春の積極的な攻撃参加を使う意識がチーム全体から伝わってきた事もありますが、両サイドを起点にした攻撃でポゼッションを握り、ワンサイドで崩し切るためにバックパス禁止令でも出ているのかと思える”長谷川ガンバ”らしくないゲーム運びでした。

 “長谷川ガンバらしい”部分で言えば、中位に甘んじてモチベーションを保つのに乏しい神戸と対照的に映った攻守の切り替えの速さ。昨年もラスト5試合はコレで乗り切った、あるいは完成させたチーム作りでしたが、今年も同じイメージの完成形という感じで捉えたらいいのでしょうか?
 逆に「セレッソ降格の要因」となったシンプリシオの放出の当人が負傷欠場となった神戸の中盤は厳しかったのかもしれましれません。

 9分、セットプレーから粘り強く繋がれ、エリア内でフリーの日本代表MF森岡にフリーでシュートを放たれる場面もありましたが、コレをGK東口のセーブで防ぐとガンバがチャンスメイクを量産。

 19分、左CKの流れから左サイドでボールを受けた師弟・大森がファーサイドへ上がっていた師匠・岩下へ絶妙のクロス。巧みに合わせた師匠の右足シュートは外れましたが、大森がこの後もチャンスメイク。

 20分、バイタルエリアでの崩し、中央の遠藤から左の大森へ。さらに外側を追い越した藤春へ流れるようにパスが通り、藤春の速いグランダーのクロスがGKとDFの間へ最高のタイミングで供給される。しかし、パトリックが僅かに合わせられず。

 30分には神戸のチャンス。右サイドからの小川のドリブル突破からエリア内へ抜け出すFWマルキーニョスへスルーパスが通るも、この日絶好調の岩下が最高のカヴァーリングで防ぐ。

 32分に遠藤が珍しく低いボールで直接FKを蹴り、相手GKのファンブルからパトリックがこぼれ球に詰めて決めきれないものの、その後に”至宝”が美技で均衡を段階しました。

 37分、バイタルエリアで阿部からの横パスを受けて前を向いた宇佐美。ドリブルで左前方へ前進しながらシュートコースを作り、相手を抜ききらないタイミングでDFとGKの死角を狙った巧みなシュートセンス漲る左足ミドルシュート。コレが豪快に決まってガンバが先制。1-0。

 続く43分には、左サイドに流れた宇佐美がボールを受け、縦へドリブル突破。DF3人を引きつけながら宇佐美が選択したのはゴール前へ飛び出したパトリックへのアウトサイドキックでのスルーパス。パトリック以外のピッチ上の敵味方が意表を突かれて時が止まる”虚”。パトリックが押し込んで2-0に。

 ポゼッションを軸に主導権を握る西野朗監督時代のサッカーも感じさせながらの理想的な試合運びと2点のリードで前半を折り返しました。

またも”至宝の美技”で追加点を奪い、守護神のセーブで逃げ切り

 
 選手交代なしのガンバに対して、2点リードされた神戸は後半開始からFWペドロ・ジュニオールを投入して攻勢を仕掛けて来ました。
 そんな神戸に対して、ガンバは2点リードを活かし、両サイドを使っていた前半の戦い方とは打って変わって、陣形を中央に絞り、今野のボール奪取力を軸にカウンター狙いへシフト。

 48分、その今野の積極的な守備から奪ったボールをパトリックがそのままシュートした場面などはその象徴だったことでしょう。

 そして、54分、ガンバ最終ラインからのロングボールを相手が跳ね返したセカンドボールを右サイドで宇佐美が加速した状態で拾う。そのまま相手DFの体重移動の逆をとるドリブルで前進し、右足でグランダーのミドルシュート。コレが逆サイドネットを揺らして3-0。