Foot ball Drunker 〔131〕visiting 『Voith Arena』ハイデンハイム / ドイツ

試合前のセレモニーでは、くまさんに出会った。クラブのマスコットは実物大のテディベア。名前は”Paule”くん。というマスコット。漸くキックオフ。ゲームが始まるとトコトコ歩いていたPauleも休憩。彼は一度座ったらおそらく立てない。マスコットも楽じゃない。

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入場時大柄な髭面ドイツ人に混ざって小柄な10番の若者に眼を引かれた。バール·フィンネ:Bård Finne【1995年2月13日生】は、森と湖の国ノルウェー·ベルゲンの出身。2013年に当時ブンデスリーガ2部の1FCケルンと三半の契約。2016年1月にハイデンハイムへと移籍したが一年後には、出場機会を求め母国に戻る。


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ノルウェー国内リーグのヴォレレンガ·フォトバルやSKブランでプレーしているから、全くその名前すら忘れていたが、昨年いきなりA代表入り。


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野生動物の保護活動に注力するドイツは全国各地に自然保護区を設けており、ヨーロッパヤマネコやオオカミなども生息している。
クマによる人的被害が過去最悪の日本だけでなく、ヨーロッパや米国でも野生動物が市街地に姿を頻繁に見せるようになって同じく頭を抱えている。ちなみにクマが絶滅しているドイツで頭を痛めているのは復活したオオカミ。日本国政府環境省が指定管理鳥獣にツキノワグマとヒグマを追加すると発表したのはのは記憶に新しい先月。更に鳥獣保護管理法も見直すらしく、住宅地内における猟銃の使用規制について検討している最中。
いずれにしても、くまさんと出会うのならば森の中が好ましく、花咲く道よりも模索するのは双方にとって最善の『共生の道』。
[第131話了]


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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:森川あづ紗