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EURO2016開幕!注目の戦術的トレンドは?【前編】攻撃VS守備の戦術的発展の歴史

 
 ラグビーのようにどんなチームも同じフォーメーションでプレーしなければいけなかった時代は、同じ戦略の下でプレーすれば個々の能力の差がそのまま試合結果に反映された。南米が強かったはずだ。
 しかし、それを「“小国”“大国”を喰うため」に考えられた戦術が、1974年のW杯で披露されたオランダの“トータルフットボール”だった。このサッカーは21世紀に映像を見返しても、「古い」とは思わない。
 前線から最後尾までを30m間隔でコンパクトにした布陣の中で、流動的にプレーする。攻撃面での“3人目の動き”があり、守備面の“プレッシング”の原型などがある。どれも連動しなければできない戦術の類なので、現代サッカーはここから派生されたモノであるのも納得させられる戦術だ。
 しかし、監督=リヌス・ミケルス、選手=ヨハン・クライフを主導に完成させたトータル・フットボールのオランダは、1974年のW杯で準優勝に終わった。
 あまりに攻撃的過ぎたのかもしれない。頻繁なポジションチェンジによるパスワークは華麗で、相手を混乱に陥らせるのだが、相手ボールになってからのプレッシングを交わされると、自分達も混乱しているようにも見えた。
 それだけ攻撃面から構築していった戦術だったのだ。