77〗Estadi Montilivi / ジローナ

5月2日マドリッドに到着してトラブル発生、代行業者からチケットを手配できなかったとお詫びのメ-ルが届き放心状態。仕方なくエスタディオ·デ·ヴァジェカスで購入した当日券。白地に赤のたすき掛け、胸には牛と蜂が並ぶユニフォームの選手達をながめる。その中でもサポーターから最も支持されていたのが緑の腕章を左手に巻いたミチェル:Míchel【1975年10月30日生】。
マドリッドで生まれ育ちユースから引退まで選手生活のをその大半をバジェカーノで過ごすと、引退後もアカデミー責任者からトップチーム監督へ。そのミチェルは今、最もカタランから愛されるガトになったのは一昨年。(※スペイン語の猫:GATOはマドリード人の愛称)。

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弱小からの脱却は一シズンの夢幻 残留を争うリアルな現実

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変革が訪れたのはシティ·フットボール·グループとの共同経営。
2018年にはクラブ創立八十七年目にして悲願の一部昇格を果たしている。グアルディオラ監督の弟、ペレ氏のメディアベース社と契約に合意した。開幕戦でアトレティコとドロー、十節ではレアルからまさかの逆転大金星。マドリッドのビッグクラブ相手にカタルーニャの弱小軍団が起こした奇跡は同国の歴史を知るものにとって痛快極まりない。カタランサポーター達は、嘸や昂然と胸を張っただろう。ところが翌々シーズンにはあっさり二部へと降格。

あの日あの時は■2024年5月4日ラリ-ガ第34節 ジローナFC対FCバルセロナ
アヤックス育ちのデイリー·ブリント:Daley Blind【1990年3月9日生】バルセロナから期限付き移籍しているエリック·ガルシア:Eric García 【2001年1月9日生】とフットボールIQが高く配球に長けたディフェンダー二人の加入が大きい。しかしこのクラブのジェットコ-スタ-は止まらない。昨季は、複数の主力選手が移籍したこともあって順位は十六位。今季もここまで両目が開いていない状況。実は今回、ブリントやガルシアの写真を掲載するつもりでいたが、風景だけで規定の枚数が埋まってしまった。個人的にはフットボールシティへと変貌を遂げる必要はないのでは、そう思えるほどジロ-ナは多様な魅力に溢れた街なのである。〖第七十七話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝  ⏹️モデル