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ゲーゲン・プレッシングの使い手同士の初対決はシュミットに軍配 ブンデスリーガ・第一節 ボルシア・ドルトムント対バイヤー・レーバークーゼン

 試合はどちらも4-4-2の布陣であったが、戦術的な意図は両者で異なっていた。ドルトムントは怪我人も多いこともあり、ケールを1ボランチとしてダイヤモンド型に左にミキタリアン、右にヨイッチ、トップ下にロイスを配置し、トップ二枚にインモービレとオウバメヤンを配した。これはシュミットの用いる戦術が両サイドバックを高い位置に置く超攻撃的なものであることを見越し、その裏を狙う意味があったと思われる。
 対するレーバークーゼンはロルフェスとゴンサロ・カストロをセントラルMFとして配置、ソンとベララビで左右の両翼を形成、チャルハノールとキースリングの2トップという構成であったが、この四人はボールを奪われたならば、最終ラインでのボール回しですら全力でプレスをかけに行き、流動的に前線で動いていた。
ある意味、鏡に映った自分との戦いとも言えるこの試合だが、先制したのはレーバークーゼンだった。キックオフからわずか9秒、ボールタッチはわずかに4回。キックオフ時にセンターバックを除くフィールドプレーヤー全員がセンターラインに並ぶその姿はゼーマン・サッカーを連想させたが、それにクロップのゲーゲン・プレッシングが化学反応を起こしたサッカーの片鱗だったと言えるのではないか?
 それにより動揺をしたのか、前半はレーバークーゼンが完全にペースを掴んだ試合を展開した。
 しかし、最終ラインのギンターとソクラティスの奮闘もあり、追加点は許さずに前半を終了した。ハーフタイムにクロップの修正が効いたのか、後半はドルトムントが牙を剥いた。前半とは逆にレーバークーゼン陣内での時間帯が多くなるも、レーバークーゼンの最終ラインのトプラク、スパヒッチ、そし右サイドのイェドバイが体を張っての守備で得点を許さない。将にミラーゲームという感じの攻防であったが、アディショナルタイムにドゥルムの軽率なプレイから得点を許し、開幕戦を0-2で落とすこととなった。