世界各地に存在するバルサ・サポーターには各界を代表する著名人も含まれており、サルバドール・ダリもその一人。
政界では現在仏国首相を務めるマニュエル・ヴァルスもフランス国籍を取得する前はスペイン人。バルセロナの出身であり、州独立が実現したらバルサをリーグ・アンで引き取ると昨秋の発言が話題となった。
バルセロナ出身のフランス首相も偉人ではあるが、アムステルダムに生まれ、生涯の幕をバルセロナで閉じたその人は神と崇められた。
ヨハン・クライフ享年68歳。
バルサの指揮官として欧州を制する2年前、クライフの代表監督の機運が高まりながら協会はアヤックスのレオ・ベーンハッカーを指名した。クライフより5歳年長の彼は昨秋のAD紙面に元気な姿を披露している。
94年にはドリームチームでの実績を掲げ機は熟したと思われたがクライフを師と仰ぐアドフォカートに席を譲り、遂にオランダ国民のクライフ率いるオランイェは実現せず。
子供たちにスポーツをさせたいのであれば、まず彼らに場所を提供しなければならない」・・・昨年6月インド最大の都市ムンバイに同国初のクライフ・コートが誕生した。インドとクライフとのゆかりは深く南部州のバンガロールを中心に児童緊急支援組織Terre des hommes(本部:スイス)との共同でスポーツ・教育施設を創立。貧困と虐待に苦しむ子供達に学びの場を与える教育環境整備に着手しており、2003年にスタートしたクライフ・コートよりも遥かに時間をさかのぼる。あらためて調べるとバルサを退任したクライフが福祉財団を設立したのは1997年である。