ボランチのポジションは、リオ世代のキャプテンであり、A代表デビューも飾った遠藤航とフロンターレの若きゲームメイカー大島で形成することが多くなっている。どちらも所属クラブでは中心的選手になりつつあるので試合勘という面でも問題はない。
守備的なポジションを担うことが多い遠藤航とゲームを作るタイプの大島ということもあり、バランスも良い。
その2人の次に京都の原川がベンチに控えているというのが現状であるが、ここに来て一つ下の世代が台頭してきている。現在ジュビロ磐田にレンタル中の川辺は名波監督のもと才能を開花。今シーズンは3列目からの飛び出しから多くの得点機会を演出し、昇格の原動力として活躍した。
また、ガンバ大阪の井手口も面白い存在である。まだユースから上がったばかりで出場機会は確保されていないが、あの宇佐美も才能を称賛するだけのポテンシャルは期待せずにはいられない。このメンバーのいいところはそれぞれタイプが似ていないところだ。経験や実績から見ても遠藤航と大島が頭一つ抜けているが、若手の台頭により相手に合わせて選手を使い分けることもできるだろう。場合によっては遠藤航をSBで起用することもできる。実際、遠藤航はクラブではボランチではなくDFとして活躍することからも本職の選手を起用する可能性はあるだろう。
ロンドン世代では、山口螢と扇原貴宏のセレッソコンビでボランチを形成し、ベンチには山村が控えていた。山口、扇原はセレッソでもコンビを組んでいたこともあり相性も良く大会では素晴らしい活躍をしたが、この1年での成長によっては様々なタイプを擁するリオ世代も負けず劣らずの戦力になる可能性は十分にある。
この最後の1年間で誰が手倉森監督の信頼を勝ち得るだろうか?