このようにそれぞれ違うタイプの3人がFWのスタメンの座を争うだろう。その中でも頭一つ抜けているのは経験豊富な久保であろうか?先にも述べたが、シュート技術はもちろん、フィジカル面も強く欠点という欠点が見当たらない。負けん気も強くメンタル面でもチームを引っ張っていける存在である。
浅野は所属クラブでもスーパーサブの役割を担っていることから五輪代表でも同じ使い方ができることは手倉森監督にとっては幸せなことだろう。もちろん浅野にはスタメンで試合に出て欲しいが、ベンチスタートであったとしても力を発揮できるという特徴を活かしてほしい。
鈴木に関しても他の二人にはない身体能力という特徴がある。彼のフィジカルに頼る機会は必ずあるはずだ。
このようにリオ世代のFW陣はバラエティに富んだメンバーを有している点から、ロンドン世代よりも魅力的かもしれない。ロンドン世代も抜群のスピードを持つ永井というスペシャルワンと杉本健勇という長身FWといった特徴を持つ人選であった。しかし、選手のレベルは現段階ではリオ世代の方が結果を残すという点で優っている気がする。
この三つ巴を制し、ストライカーとしてチームを勝利に導くFWは誰になるか?
最後にリオ世代を総括させていただこう。
この世代の特徴としては強固なCB陣を中心に、各ポジションに特徴のある選手が多くいる。選手それぞれの特徴を活かすことができれば悲願のメダル獲得も夢ではないだろう。そのためには監督の采配も大きな要因になってくる。手倉森監督はこのアクの強い選手達をまとめることができるだろうか?
先ずはアジアの予選を勝ち抜き、五輪の舞台で輝く若きサムライブルーを期待しよう。