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【書評】ヨハン・クライフ著 木崎伸也・若水大樹訳『ヨハン・クライフ サッカー論』

トータルフットボールの申し子、ヨハン・クライフ。
1974年西ドイツ大会の準優勝は本人のキャリアの中で唯一のワールドカップ優勝を目前にした大会だけに悔しい思いもあるだろうが、その他では、アヤックスやバルセロナなどでの、選手として、監督としての実績は誰も知るところ。

スパースターであり、名監督である。

その彼が65歳を迎えるにあたって一冊の本を出した。
タイトルはサッカー論。原著も「Voetbal」であり。
そのままのほぼ直訳であるが、サッカーと題されたこの本のコンセプトは単純であり、また深いものである。

序盤は育成年代の練習論、しかもかなり細かいところまで気を配る。
どんな練習メニューがいいか、声のかけ方はどうか、芝は、スパイクはと、こうした内容をほぼ2歳ごとの刻みで話が進んでいく。

正直退屈な内容だ。筆者もこのユース練習論に一度は、この本を投げ出してしまった。
たしかにクライフがここで書いていることはとても大切だ。
12歳位から18歳までの育成は、サッカー選手としての人格形成に重要な時期ではある。
とはいえ娯楽として読むのにはかなり退屈だ。