Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 293

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 294
no-image

アギーレ監督を信じる理由 ~八百長ではなくマネーロンダリングの可能性濃厚

 2011年5月21日に行われたスペイン1部リーグの第38節(最終節)・レバンテVSレアル・サラゴサの試合がその“八百長疑惑”として上がっている試合ですが、その試合でアギーレ監督率いるサラゴサが勝利し、1部リーグ残留を決めました。しかし、その試合の数日前にサラゴサの選手・監督の数人の銀行口座にサラゴサのチームから“不自然な入金記録”があったのがスペイン当局が掴んでいる事実。そして、その入金された金銭を選手達は引き出して、クラブのアガビト・イグレシアス会長側に渡したという所までは証言がある事実。

 しかし、日本ではここまでは報道されているものの、本当はこれに続く重要な事態があります。

 2011年6月8日、“奇跡の残留劇”から3週間も経っていないこの日、サラゴサは会社倒産法として法的整理を”申請”したのです。“申請した”というがポイントで、倒産して財産管理下に置かれる前に、会長が所得を隠し、満を持して自分のタイミングで申請したのではないか?という事です。

 この事態まで十分に掘り下げて報道されていないのに、監督解任を要求するのは無理があります。こうなった背景にはサッカー側のメディアがサラゴサ倒産よりも、まだ日本代表としての公式戦も戦っていないアギーレ監督の解任を追求してる事が寂しく思います。

 また、この試合を迎えるにあたって「レバンテが主力選手を5人外した」というのは、レバンテがすでに1部リーグ残留を決めていたので、欧州のリーグではコレは消化試合として大幅な先発メンバーの変更は当たり前。日本側メディアの“悪意ある付けたし”でしかありませんので、気にしてはいけません。

実質的に犯罪があったとしても、”八百長”ではない

 ③「八百長ではないから」については、②の流れに続いて言えます。

 コレは“八百長”ではなく“マネーロンダリング”です。当時のサラゴサ主将MFガビ(現アトレティコ・マドリー主将)が入金の事実を認めていますが、レバンテ側の選手の行動とは、「高級車を購入した」などの高額商品の購入のみ。サラゴサからもらったとの証言があったわけではありません。

 ④「あの試合を観たから」について、当然ながら批判やアギーレ要求をする方々は、その対象となった試合を観たのでしょうか?あの試合を観れば、「コレが八百長なのか?」と信じられないと思うはずです。それぐらいの迫力満載の試合内容で、それ以上に“負けなければいけない”はずのレバンテのGKがスーパーセーブを連発しています。

 コレについては、youtubeなど各種動画サイトでハイライトが無料閲覧できますので、そちらで1度は確認していただきたく思います。

 そして、試合内容からすれば八百長ではないと判断できるモノで、今季のJ1最終節の徳島ヴォルティスVSガンバ大阪の試合終了間際の方が無気力に見えます。しかし、重要なのは試合内容がどうであれ、「上手くプレーできなかった」と負けた方が証言すれば事態は収まるのですが、今回は上記のような不自然な金銭の流れを当局が掴んでいるからです。

 なので、やはりコレは八百長ではなく、あくまで金銭のやり取りの問題です。アギーレも選手達も犠牲者の可能性もありますし、悔しいのはアギーレさん自身が1番だと思います。

 そもそもの話、スペインでは2010年の刑法改正までは八百長自体が刑罰の対象ですらなかった。それもそれで問題なのですが、そうした部分も含めて、スペインと日本の事情と温度差は考えるべきではないでしょうか?

 また、この刑法改正による最初の大きな事件としてスペイン当局にスケープゴート(見せしめ)にされているのは運のないところではあります。スペインリーグの会長やスペインサッカー協会の会長が何を言おうと、「八百長がないと断言はでできない」と言っていたヒト達が話す言葉を鵜呑みにする事が信じれません。

 ⑤「アギーレが主謀者ではないから」については、“勝たないといけないチームの監督”であったアギーレが、この試合の勝敗に直接的に関与する事、八百長に絡む事は絶対にできません。

 「今日は絶対に勝て!!」とは、毎試合言うことですから。

 レバンテの監督が「わざと負けろ」なら、八百長ですが、「わざと勝て」は言われなくても勝利は選手も監督も目指してますよ、との話です。

 どちらにしても不自然なお金の流れを作ったのは会長です。アギーレではないので、彼は主謀者ではありません。それが日本では「アギーレが八百長を指示した」となっているような現状が理解できません。

日本代表の選手を心配するならば、
       この不毛な論争を止めて静観すべき!!