35〗Arena Khimki / ヒムキ

サーモンはとラッソーィスィ キャビアはイクラ

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本日、中国への水産物の輸入再開に両国合意の吉報。一方先月国家主席がロシアを訪問した中国。首脳会談で両国の結束をアピールしたが不安も隠せない。そこで興味深いのが世界三大珍味として知られるキャビアの話題。モスクワ訪問時珍しく食事を撮影。生野菜が食べたくなりサラダを注文したらサーモンが絶品。ロシア語でラッソーィスィは生食ゆえに当然養殖モノ。筆者が子供の頃朝食は焼き鮭と納豆は定番だったが、お刺身にサーモンはなかった。欧州=ノルウェーから輸入され始めたのは八十年代後半。こうしてモスクワで食事をしていて思い出されるのは、ウェイターさんから業務用のキャビアを土産店の半額以下で買わないかと声掛けされた旧ソビエト時代。乱獲を防ぐ厳格な管理体制を連邦政府が敷いていた頃の話。連邦崩壊によりチョウザメの管理も蔑ろになり闇市場へと流れたから、筆者がレストランから直買いしていた闇キャビアなどカワいい犯罪。三十年以上前で時効成立だからお代官さまご勘弁を。ところでイクラは漢字で幾らと書く。奇妙な気もするが外来語なので仕方ない。日本では軍艦巻やどんぶりでもお馴染み鮭の卵の塩漬けがイクラ。一方語源のロシアではすべての魚卵を指すикра=ikraでキャビアはチョールナヤ·イクラーだから稚児しい。ロシアでキャビアと言っても通じなかった。
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何でも世界一を自慢したがる中国。四川省で養殖している二千万匹のチョウザメは地元政府からの投資の賜物。今や世界の流通市場は本場ロシアから激安中国が奪い、六割以上を中国産が占めているのだとか。案の定ロシアの生産業者からは「安かろう悪かろう」をこの業界でも指摘されているのがメードインチャイナ。中にはロシア産のレベルが張られた店頭に並ぶ中国産もあるかとかないとか。ジョ-クか事実か。第35話はロシアの首都モスクワの北西に隣接するヒムキ市にあるアレナ·ヒムキ。2008年にオープンすると翌年にはカップ戦決勝が行われている。ゲート前には英語表示のプレス案内。ソ連時代を思い返すと、驚くほどこの国でアルファベットを目にする機会は増えている。
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アマチュアクラブが合併して創設は1996年。ソ連邦の崩壊でヴィシャヤリーガ(ロシア語でトップリーグ)が誕生したのは’92年。FCスパルタク·モスクワが三連覇を達成しているのだがJリーグと創設以降の年月に大差はないのだが、当時のレベルは大違い。’88年のUEFA欧州選手権では準優勝のサッカ-大国なのだから当然。当時は師走に旧国立でのトヨタカップを楽しみにしていたが、海外のテレビジョン画面でサッカー中継を初めて目にしたのもモスクワのホテルだった。
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