チェルシーのFWフェルナンド・トーレスがACミラン行きでクラブ間合意に達した。
今後彼はACミランの選手としてプレイするだろう。トーレスは2011年にチェルシーに当時の英国史上最高額役5000万ポンドという鳴り物入りでの価格で加入。
しかし、金額に見合った活躍は見せられず、今回ついにチェルシーから出されるようだ。これはフットボール史に残る悲しい出来事ではなかろうか。
移籍当時、彼ほど才能を買われ、今後更なるステップアップを期待されていた選手は他にいなかっただろう。古巣リヴァプールでは点を重ね続け、彼の類稀なる決定力、空中でのボールの扱い、ポストプレー多くの面で評価され、同僚のジェラードからの信頼も厚かった。また、その端正な顔立ちから、男女問わずファンも多かった。
チェルシーに移ってからはなかなか点を重ねられなかったが、多くのサポーターは「まだだ、これからトーレスは輝くんだ」とひたすらに待った。しかし、1シーズンを重ねるごとに、彼への期待度は薄らぎ、高額のサラリーを得る彼を非難するものも多く出てきた。そしてとうとう彼はチェルシーを出るのだ。
監督であるモウリーニョは彼を引き留めたかったようだが、それももう難しそうだ。FWにはケガをしたジエゴ・コスタにレジェンドといえる存在ではあるが、ピークを過ぎたドログバ。このままのメンツでは心許ない。過密日程をこなさなくてはならないプレミアでの連戦は難しいのだ。
チェルシーは前を向かなくてはならない。トーレスには新たな地での活躍を祈る。