年の瀬も間近になって参りましたが、ご健勝のこととお喜び申し上げます。
ずっとご閲覧いただいている方は御存知でしょうが、僕の記事はマッチレポートが中心です。本日はそれを貫く理由をお伝えしたいと思います。
マッチレポートで貫く経緯はロンドンで
「サッカーを読む」という、もう1つの試合
当コラムで一貫して継続してきたのはガンバ大阪や日本代表を中心とした試合のレポートでした。
今の試合レポートを中心に書こうと思ったのはロンドンへ行った時に感じた事です。
そこにはサッカーを「読む」という、「観る」とは違うもう1試合が存在していました。
僕が現地観戦したリーグカップのアーセナルVSリヴァプール。日本で言うナビスコカップに該当するカップ戦のベスト16の試合ですが、ナビスコ同様に若手主体で臨む大会です。
その試合では当時アーセナルに所属していた19歳のスペイン人MFフラン・メリダがゴールを挙げ、オランダ代表FWディルク・カイトや同代表FWライアン・バベル、スロバキア代表DFマルティン・シュクルテルといった実績のある選手も出場していた強豪リヴァプール相手に、若手ばかりのアーセナルが勝利しました。(下記写真はゴール時のフラン・メリダ。)
その試合を現地で観れた感動、2006年新設のアーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムのサービスの良さにも大満足だったのですが、翌日にもっと大きな感銘を受けました。
翌日の朝、滞在中は朝から晩まで遊びまくる予定の僕は、滞在しているホテルのロンドン地下鉄最寄り駅に向かいました。アクトン・タウンというロンドン中心街からは30分ほどの小さめの駅でした。東京で言えば千駄ヶ谷駅ぐらいにイメージしていただければ良いと思います。
そこには、このようなフリーペーパーが山積みに置かれていました。
車内ではそれを前傾姿勢で入念に読むロンドンナー達がいました。日本でも電車内で後傾姿勢で読んでいる人はいますが、前傾姿勢で読む人、そしてその数がどれだけ多い事か?この写真でその割合の高さがハッキリと出ていると思います。膝が当たってしまうほど狭いのも気付きますが。
降りる時にはこうして捨てて行く残念な人が多いのですが・・・。もう決して“英国紳士”という言葉は使えませんね。日本で新聞を座席に置いていく人は、忘れて置いていく以外はないですよね?