中国企業の成長と溝を深める中韓関係
一昨年プラハでトラムに乗ると、代表チームの面々が広告に。Mini LED 液晶テレビ開発で日本でもその名前が浸透した中国の総合家電メーカー《TCL》。2020年にチェコ代表のプレミアムパートナー企業になったことをアピール。
TCLは欧州の拠点をドイツ国内に構えていたので、少々以外に思ったが、この写真を撮影してから三ヶ月後の’23年9月、ドイツ代表のとのパートナーシップも発表された。TCLは1981年の創業。中国国内で’90年代最も成長した企業は、携帯電話市場へと事業を広げ今世紀に入るとベトナムへと進出。ドイツだけでなくロシアで現在も稼働しているとは流石中国。
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昨年10月韓国LGディスプレイ傘下の中国企業二社を買収したTCL。広州の工場とその技術を手中に収めた。一方売却したLGディスプレイは、中国からの完全撤退を決めたようだ。人件費を含めた生産コストが上昇している現在、他の業種でも在中韓国企業の撤退は著しい。防衛ミサイルの大量生産もかなり中韓関係の悪化に拍車をかけたと思われる。
トラムとバスを乗り継いで甦る記憶
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プラハ国立博物館前で乗車したトラム。カレル橋を左手に眺めながらブルタバ川(※ドイツ語のモルダウ川)を渡る。僅か六分の旅ながら初めて乗った時は車窓からの風景に感動した。フラチャンスカで131系統のバスに乗り換え八分。待ち時間をいれても30分で呆気ないほど短時間でスタジアムに。
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第11話はFK Dukla Pragueの本拠地。ユリスカ:Juliskaはデイビツェの北側にある8,150人収容の多目的スタジアム 、座席の大半が山側を削った急勾配のメインスタンドに偏るユニークな構造。下写真のとおりスタジアムの北側は樹木が繁っている。デイビツェの東側には王立動物保護区ストロモフカ。実際に歩き回ったみると、旧市街からヴァーツラフ広場周辺、プラハ城周辺などガイドブックに載っている限られた観光エリアを除くと自然環境がそのまま保たれた、かなりワイルドな都市。
その昔百塔の街にたどり着いたのは 陽が暮れたドレスデンを出発して二時間。途中一時間のところで、ウ-スチ-ナ-ドラ·ラべムで乗り換える。ようやく着いたのだが、駅の周りには何もない。暗い。電灯がない。同じ列車に乗っていた人たちは皆迎えの車で立ち去り一人残された。まわりに誰もいない。スマフォもgoogleマップもない。
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無闇に歩いて橋を渡ったら下水場の敷地内に入ってしまい、まったく人の気配もない。GPSは言うまでもなく、現在スマフォのライト機能があればどれ程助かったことか。ブラハは欧州のキャビタルシティの中では比較的治安が良いので、ガラの悪い輩に囲まれる機会は少ないとは思うのだが、暗闇でカラスや野鳥が木の枝を揺らす音と気配に怯える恐怖は別物。正直視覚を奪われたら生きていく自信がない。市街ではなくポドババ駅の近くに宿を手配してしまったのが運のつき。このポドババ駅とスタジアムは徒歩十分の距離たから初ブラハの記憶も甦る。
六年ぶりのトップリーグ復帰 開幕は黒星スタートも
2019年からの五シーズンに渡り二部から抜け出せないでいたデュクラが遂に帰ってきた。チャンスリーガ開幕戦は二年連続三位。三年ぶりのタイトル奪還に燃えるFCヴィクトリア·プルゼニでは荷が重い。0-3の敗戦と思われたが、残り十分で返した一得点は次節に向けて射した光明となるか。
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