パリで感じた違和感 フットボールとハンドボールは何かが違う
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知人から譲り受けたフランス杯決勝のチケット。優勝は地元PSG、ファイナルで涙を飲んだのはHBCナント。フランス杯でもフットボールではなく、この日が初めてとなるハンドボール観戦。
チケットの横にはMAESの缶。ベルシーアレナで試合開始の二時間前はベルギ-の国境を越えたあたり。屋内の閉塞感は仕方ないとして、何か物足りなく感じる。その違和感の正体に気づいたのは試合開始から十五分を過ぎた頃。イネ科の植物に属する芝。光合成エネルギーを自ら増やそうとする《自然の強い生命力》は、刈り取り作業により密度を濃くする。結果見事に仕上がったのがスタジアムに敷かれた緑の絨毯。道具を使わず激しいフィジカルコンタクトを強いられる競技。落下や衝突時にショックをやわらげる芝生が怪我防止の重要な役割を担う。
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上写真はハンガリーの女流彫刻家 マルタ·パン:Marta Pan【1923年6月12日生-2008年10月12日没】の浮遊彫刻。制作前に池と周囲の環境と一体化できるようリクエストされた異色の作品。’47年にパリに定住していた頃に演劇や舞踏の世界と交流する。この体験が作品に影響を与えており、その特徴は一言でいえば動く彫刻。つまり彼女には湾曲した池の水面を滑らせる彫刻が求められ、風を捉える穂の役割を果たすユニークな形状と、水面を反射する光も構成要素に加えたことで白く不思議な作品に。奥には芝生の上で気持ち良さそうに昼寝する男性の姿も。アスファルトやコンクリート等とは比べものにならないほど涼しく気温の上昇をやわらげる効果も芝生の長所。