30〗Stadio Artemio Franchi / フィレンツェ

来年は目出度く百周年を迎えるヴィオラの現状

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アルノ川に架かるフィレンツェ最古の橋、ポンテ·ヴェッキオが紫色にライトアップされたのは2016年8月28日。フィオレンティーナ創立九十周年を祝うイベントの一環。来年は百年目を迎えるから嘸や華やかに盛り上がるに違いない。プレスカードにはデザインが変わる前のセリエAロゴに並んで九十周年のロゴマークが記されていた。
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UEFAカンファレンスリーグの準決勝。今季はベティスに決勝進出を阻まれた。昨年はギリシャのオリンピアコス、一昨年はウェストハムにファイナルで敗れ二年連続のランナーズアップ。六十四年ぶりとなる欧州タイトルと来季のUEFAヨーロッパリーグの出場資格。モチベーションは高かったはずが三度目の正直とはならず。セリエAの順位からすると既にUEFAコンペティションへの切符を入手するのは厳しい。ラツィオとの勝ち点差は三、得失点差五。奇跡は起きるのか。来期は百周年を前に石に齧りついても欧州の切符を手にしたいところ。
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ミラノ フィレンツェ ローマは魅惑の最強スリートップ

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ルネサンスの香り漂うトスカーナの都。観光客がほぼ間違いなく立ち寄るのは、『ヴィーナスの誕生』や『受胎告知』の名作が収蔵される美の殿堂ウフィッツィ美術館。
昨年度の入場者数は二百九十万人を越えイタリアでは一位。世界一の座は揺るぐことのないパリのルーヴルに次いで二位となる六百八十万人オーバーのヴァチカン美術館はイタリアではないのだから。英国のユーロモニターインターナショナル社が発表した世界の観光都市ランキングで昨年日本の東京がトップスリー入り。勢いは止まることなく先月はイースター休暇を利用した観光客で溢れていた都内。一位をフランス、二位をスペインの首都に譲ったとはいえ、四位ローマ、五位にミラノとトップファイブに二都市が並び面目躍如の伊太利。この二大都市の間にフィレンツェがあるのだから旅行者が増えるのも当然。
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小学校に入学したばかりのうちの息子さんが着ているのはフィレンツェ土産。公式モノではないので高額ではない。当時は中田英寿:Hidetoshi Nakata【、1977年1月22日生】氏が加入しTOYOTAの社名がプリントされていたから日本人観光客向けか。国内自動車メーカーに激震。トランプ関税の話題が連日報じられている。トヨタに続きマツダ、また九十年代には任天堂もスポンサーロゴが入ったフィオレンティーナのユニ。思えば生まれて初めて購入したのは二代目セリカ。サバンナRX7を薦められたが走り屋ではない。マリオカートではワルイージを愛用したが息子に敵わなかった。
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慈善団体をサポートするローマのジュエリーとフィレンツェのクラブ

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写真はローマの玄関テルミニ駅前で、国際NGOセーブ·ザ·チルドレンの募金活動に汗を流すボランティアたち。英国で一次大戦時敵国の子供達を助けるために発足したこの人道支援団体、微力ではあるが筆者もプロジェクトに参加したことがあるのだが、イタリアでもセーブ·ザ·チルドレンの様々な支援プロジェクトが心に刻まれている。1921年から22年にかけて三十万人の子供達の命が救われたのはロシア。しかし現在はウクライナではPTSDの症状を抱えた子供が急増しており、ロシアとの国境に近く、常に空襲の脅威に晒されている東部ハリコフでは、極度のストレスで白髪になる子供たちが確認されていると調査結果も。フィオレンティーナがセーブ·ザ·チルドレンと関わるようになったのは2010年。’14年マツダとの契約が終了したものの名乗りを上げる企業がなくて空白。そこで’15年からは胸にセーブ·ザ·チルドレンのロゴの入ったユニフォ-ムが誕生した。
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