レスターを率いるクラウディオ・ラニエリ監督は岡崎が年間5得点に止まっている「得点が少ないFW」だと認識しているのも確かだが、同時に岡崎を得点は獲れなくても「勝点を獲れるFW」として高く評価しているからこそ、実績では上回るレオナルド・ウジョアよりも優先起用して来た監督だからだ。
実際、最前線からの激しいプレッシングはもちろん、中盤にプレスバックして来ては、中軸MFのダニー・ドリンクウォーター等と顔や目線を合わせて合図を送ったり、「守備のアイコンタクト」をとる姿勢はチームメートからも多くの信頼を勝ち取っている。
いくらスリマ二がプレッシングでも評価されているとはいえ、プレスバックや中盤と前線をリンクさせる役割などは、未だ岡崎の「専売特許」となっている。
つまり岡崎には無理に得点を意識して本能的にプレーするよりも、チーム編成やチームメートとの連携も含めて、昨季示したようなプレーを継続する事が求められています。
その上でチーム加入2年目となり、プレミアリーグへの慣れや連携の深まりをプラスアルファとして、昨季はなかったその余力を得点に注力する。それが監督の信頼を掴む方法であり、成長や進化になるはず。
強力な「刺客」を送り込まれて高次元の競争をしている岡崎は、海外でしか経験できない環境でさらに成長するはずだ。その経験を日本代表にも還元してもらう事で、今度は岡崎がハリルホジッチ監督の?いや日本代表の看板となってくれれば良い!