米五都市が名乗りを上げるも落選 勝者はSuomiの国の都
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長男がアトランタで開催される大会に出場するので歓送を兼ねての飲み会。長男と書いたが次男はいない。アトランタと聞くと1996年の五輪。男子サッカ-以外の種目結果が思い浮かばないほど夢中になった。第二次大戦で断ち切れとなった夏季五輪を復活させようと1947年のIOC総会で開催地を決定する運びに。ほぼ無傷の米国からはシカゴ、ミネアポリス、デトロイトと中西部の三大都市に加え、西海岸のロサンゼルス、東部フィラデルフィアも名乗りを挙げたから幾ら何でも多過ぎ。案の定共倒れの総崩れ。それでもミネアポリス市民だけはヘルシンキに決定したことを祝福したのではなかろうか。Suomi=スオミはフィンランド語で湖の意味。約18万8,000の湖の水面が国土の一割を占めている。
めっきり涼しく過ごしやすくなっても仕事が終わっての生ビールは悪魔的な美味さ。
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下写真は22年ヘルシンキの世界大会に招待され団体四位だった息子さん。以前愚息と書いたら元嫁に叱られた。愚息は間違いでも愚父=ダメオヤジは間違いない。「自分はザクとは違うのだよ」と管を巻けば四十代以下でもガンダムマニアには通じるのか。ヘルシンキで飲んだのはシネブリコフ:Sinebrychoff brewerのグフ···ではなくコフ。カールスバーグ傘下に吸収された北欧では名の知れた銘柄。
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二十代半ばで苦手なビ-ルも克服したらしいが、この後もトレ-ニングがあるらしいので軽めのサワ-。コフをはじめ若者向けに味が薄く飲みやすいビ-ルが欧州では現在の主流。日本のビ-ルは味の幅か狭いと思っていたが個性的な地ビ-ルも増えている。今回は彼が撮影した二枚をセレクトして頭とお尻に持ってきた。この連載では、自身の足を運んで空気を吸って五感で感じた瞬間をレンズに収め、文章を添えることに拘っている。99%は筆者の作品ではあるが希に親馬鹿の特例。撮影した写真を見る限りセンスは悪くない。
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氷点下の激闘 卵も凍る極寒のミネソタ
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十月も間もなく二週目、ようやく涼しくなるどころか寒くなる話題をひとつ。’22年2月3日、ミネソタ·ユナイテッドの本拠地アリアンツフィールドの気温はマイナス16.7。米国vsホンジュラスは、これまでロシアか北欧あたりで開催された試合で記録されたと思われるワールドカップ予選の最低気温を更新したのは間違いない。冒頭にあげただけの大都市が揃うなか何故この時期のミネソタだったのか。
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第76話はヘルシンキのオリンピックスタジアム。ワールドカップ
欧州予選は七節、八節が目前に。グループGは先月7日オランダがリトアニアに大苦戦。二点リ-ドしながら一度は追い付かれた。それでも頼れるエ-スがこの日二点目を決めて番狂わせならず。そして二勝一敗一分けの同勝ち点のポ-ランド対フィンランドが対戦。ビアウォ·チェルヴォーニはヘルシンキの借りをブロツワフで返した。
あの日あの時は■2025年6月10日FIFAワールドカップ欧州予選グループG フィンランド代表対ポーランド代表
代表の歴代最多得点記録保持者、大黒柱のロベルト·レヴァンドフスキ:Robert Lewandowski【1988年8月21日生】が監督との確執を理由に招集を拒否して不在。開始十分の決定機を逃すと、バックパスをヨエル·ポーヤンパロ:Joel Pohjanpalo【1994年9月13日生】に奪われ動揺したゴ-ルキ-パ-がエリア内でロビン·ロド:Robin Lod【1993年4月17日生】を倒してPK献上。
これをポーヤンパロが決めて先制。そのポーヤンパロに代わって入った直後ベンヤミン·カルマン:Benjamin Källman【1998年6月17日 生】が右足で決めて2-0。その後の反撃を一点に抑えたフィンランドは暫定ながら勝ち点七でグループ首位に立った。この日フィンランド代表の歴代最多得点記録保持者テーム·プッキ:Teemu Pukki【1990年3月29日生】も途中出場している。ミネソタ·ユナイテッドを離れ今季は母国のHJKヘルシンキに2011年以来の復帰。先月のカップ戦決勝でも得点を決め、今季初のタイトルをもたらした。
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