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武藤嘉紀のチェルシーからのオファーがアーセナル稲本、バイエルン宇佐美とは違う理由

武藤嘉紀も関係する?固定メンバーの背景 選手起用は実力主義でなく契約優先

 プレミアリーグで試合数で並ぶ2位・アーセナルに、残り6試合で勝点10ポイントの大きな差をつけてリーグ優勝が目前に迫ったチェルシー。

欧州チャンピオンズリーグではラウンド16でパリ・サン・ジェルマン相手に2試合合計3-3ながら、アウェイゴールの差で敗退。それも第2戦では相手のエースFWズラタン・イブラヒモヴィッチが退場してから延長戦も含めると90分程の数的有利の時間帯があったにも関わらず、勝ちきれませんでした。しかし、すでに獲得している国内のリーグカップとのシーズン2冠が確実となっています。

 前回のコラムでは、強化ポイントを押さえた的確なピンポイント補強により確実にチーム力が積み上がった事や、それによる世代交代にも成功した事を現在の2冠確実な要因に挙げてました。

 この2冠の功労者は間違いなくジョゼ・モウリーニョ監督の手腕によるモノです。しかし、CL早期敗退も監督に大きな責任があるとも言えます。それが前回のコラムでも触れましたが、ここまでのリーグ戦32試合を“超”がつくほど固定メンバーでやってきた事。実に出場時間が1000分を越える選手が11人のみだと書きましたが、この文字通り11人の“ベストメンバー”の蓄積疲労により、10人のパリ・サン・ジェルマン相手にも走り負けたとも言えます。

 下記は今季のチェルシーのリーグ戦に出場した選手の出場記録です。ポジション別に並べました序列が明確になっていると思います。尚、選手名の横の○の中の数字は、出場時間の多い順番です。テリーとイヴァノヴィッチは全試合をフルタイム出場。

チェルシーのリーグ戦出場選手出場記録
選手名 出場試合 先発 出場時間
⑦チュボ・クルトワ 28 28 2454
⑲ぺトル・ツェフ 5 4 426
⑥ガリー・ケイヒル 30 28 2480
①ジョン・テリー 32 32 2880
⑮クルト・ズーマ 11 6 597
①イヴァノヴィッチ 32 32 2880
⑧セサル・アスピリクエタ 25 25 2124
⑬フェリペ・ルイス 12 7 758
④ネマニャ・マティッチ 30 30 2643
⑤セスク・ファブレガス 29 28 2501
⑫ラミーレス 21 9 922
⑯ジョン・オビ・ミケル 14 4 483
⑨オスカル 27 25 1992
⑩ウィリアン 31 23 1979
③エデン・アザール 32 32 2841
⑱アンドレ・シュールレ※1 14 5 433
㉑モハメド・サラー※2 3 0 30
⑳ファン・クアドラード 6 2 187
㉒ロフタス・チーク 1 0 2
⑪ジエゴ・コスタ 24 23 1960
⑰ロイク・レミー 18 6 459
⑭ディディエ・ドログバ 24 5 601