ミッドウィークにそれぞれCL、ELを戦ったレーバークーゼンとボルシアMGは、14日の日曜、レーバークーゼンにて対戦となった。
レーバークーゼンはCLのベンフィカ戦のスタメンからFWを再びキースリングに戻し、右サイドバックをイェドバイに変更した以外はいつもと同じ4−4−2の布陣を起用。
一方のボルシアMGはELで右サイドバックとして起用したヤンチュケを左CBに、右SBにコルブ、左SBはヴェントに代えてアルヴァロ・ドミンゲスを起用、ウィングではトラオレに代えてハーン、2トップはフルゴタ、ラファエルのコンビからアザールを下がり目に置き、トップにクルーゼを置いた変形4−4−2の布陣で挑んで来た。
試合はソン、ベララビ、キースリング、チャルハノールの4人が流動的に位置を変えながらサイドを基点に金床を叩くようにゴールを狙ってくるレーバークーゼンに対し、中盤や最終ラインで数的優位を作ってボールを奪い、両翼に位置しているヘアマン、ハーンを高い守備位置のレーバークーゼン最終ライン裏側に走らせてのカウンターを狙うボルシアMGという、両軍の特徴を存分に生かした、密度の濃い戦いとなった。
ただ、ボルシアMGは流れの中から点を取れなかったのは反省点であろう。
特に後半は、シュミット監督の戦術的な弱点とも言える運動量の低下により、サイドの突破から多くのチャンスを作り上げたにも関わらず、いずれも物に出来なかったという点で物足りなさが残る。
ヘアマンも突破などには光るものがあるものの、肝心の得点力という面ではかつて在籍していたロイスに劣るところがあり、その面でトラオレとの併用という形になっているのだろう。
若手の成長も促しつつ、チームを成長させている点を鑑みるに、ファブレ監督は長期政権を任せるに足る、素晴らしい人物であるといえるだろう。
レーバークーゼン側としては数多くあったリスタートを得点に結び付けられなかったのは痛い。特にレーバークーゼンはチャルナノールというFKの名手を獲得はしているものの、彼の直接FK以外では意外にも得点に結びついた例が少ないのは、シュミット監督としても不満材料であろう。
そして後半の運動量がどうしても少なくなる点は、シュミット監督の求める運動量と速さの両立という点でも不満が残るものではないだろうか?
冬の合宿では、その辺りからメスが入るのではないだろうか?補強も含めて、非常に興味深いものとなりそうだ。