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「王者」サンフレッチェ広島の歴史〜『紫熊の冬眠』時代

 そうなるとスカウティングの対象は当時の他のJクラブが重視していた高校生ではなく、中学生や小学生にする必要性が生じる。育成の成果が出るのは時間がかかるのが当たり前とはいえ、それでも2000年以降にはその成果が如実に現れた。下部組織出身のMF森崎和幸とDF駒野友一(現・FC東京)が10代でトップチームの主力選手となったのだ。そうした目に見えた成果が出始めると、県外出身のMF柏木陽介(現・浦和レッズ)やMF高萩洋次郎(現・FCソウル)といった逸材を確保する事にも繋がった。また、このサンフレッチェの下部組織の充実は、日本代表DF森重真人(彼は広島ジュニアユース出身)を筆頭に数多くのJリーガーを輩出する広島皆実高校の躍進を始め、広島県内の高校サッカー界にも刺激を与えたのだった。