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昨季の国内3冠王者・ガンバ大阪が不振 ”最強助っ人”パトリックの活かし方に課題

 ガンバ大阪の試合にはそうした“深み”“奥行き”を見る、読むという愉しみ(たのしみ)があったはずですが、今はそれがありません。この“愉しみ”とはある意味では二川の“独特の間”であるタイミングや呼吸で合わせられるパスを出せるかどうか?が基本になっていたと思います。高額な移籍金で獲得されながら、水本裕貴・高木和道・今野泰幸がセンターバックとして定着出来なかったのは、このタイミングが阿吽で合わせられなかったからではないでしょうか?

 今はその二川が先発メンバーから外されている状態ですが、サッカーとは選手達が同じ感覚を共有する事。ピッチで同じ絵を絶対に形にするという気持ちが大切です。皆がそう思えば、おのずとパスの距離や角度も変化し、自然と局面を打開できるパスが出ます。

 パスサッカーを志向していない現在のガンバ大阪でも、まだ2003年から10番を着る選手は変わっていません。パスサッカーというのは、同じ絵を描く事の難しさを楽しさとして実現する手段だと思います。それには“ファンタジフタ”こと“イニエフタ”、二川孝広の起用しかないでしょう。