そして103分。右サイド高い位置からミキッチがスローイン。リターンパスを受けたミキッチが入れたクロスは相手DFに当たってコースが変化し、瞬時に動き直していた中央の浅野へ。強烈なシュートではなかったが、GKも意表を突かれたニアサイドへのヘディングシュートが決まってサンフレッチェが遂に逆転に成功する。
延長後半に入っても攻撃の手を止めないサンフレッチェは追加点を狙って浅野や柏、ドウグラスがドリブル突破で間延びしたスペースを走破。その対応に迫られた日本代表の主軸DF森重が2枚目の警告を受けて退場となり、9人となったFC東京の勝機はさらに薄まった。
今季から始まったチャンピオンシップを制し、ここ4年間で3度目のJリーグ優勝。クラブW杯で“世界”を経験したサンフレッチェ。まさに“世界3位”の底力を見せた逆転勝利だった。