まもなく国内組で結成される大会、東アジアの戦いが始まろうとしている。
今まで、代表にはなかなか縁のなかった選手達がW杯に向けて最後の滑り込みを賭ける大会になるだろう。そんな中で是非とも期待したい選手を上げていきたい。
今回は何回か記事にも取り上げた中村航輔、松原后、川辺駿を除いた選手で考察していきたい。
柿谷曜一朗
前回大会の得点王でブラジルW杯メンバー選考に滑り込みを果たした相性の良い大会。
今シーズンの柿谷は左サイドの攻撃的な位置にポジションを移しセレッソ躍進の一因を担ってきた。ユンジョンファン監督の元ハードワークをでき、最後のゴールシーンにも絡める選手である。
今シーズン、消える時間帯や試合もあるのは事実だが、決定的な仕事も多くしてきた。左サイドをえぐるというイメージではなく、中央に絞りゲームを作りながらフィニッシュに絡む動きが非常に多くなっている。柿谷の良さは裏抜けからの決定力であったが今シーズンは新たな境地を発掘したと言っても良い。ただ、その反面裏に飛び出すダイナミックな動きが減ったのも事実。ハリルが求める縦に早い動き出しは元々得意な選手なだけにここの感覚さえ取り戻せれば左サイドの武器にもなる。現在左サイドを担うのは原口、乾の両選手であるが、原口が所属クラブでの出番も少なくコンディションに不安を覚える。そんな中柿谷の良さをハリルが理解し、当てはめることができれば非常に面白い存在になるだろう。
伊東純也
長くから代表待望論が出ている選手で今回私自身初めて記事に取り上げる。
現在のJリーグでは一、二を争うドリブラー。現在の右サイドに絶対的な選手がいない代表でファンの皆さまが待望しているのだろう。
今シーズンは持ち味のドリブル、センタリングに加えて、得点能力も磨きがかかった印象だ。カウンター時に中に切り込んでの左足というシーンを何度も生んできた。正に充実したシーズンを送ってきた。
ただし、不安材料がないわけではない、主に守備面では心許ない場面が多くある。ハリルのサッカーは守備から入るチームでW杯という舞台では強豪国との戦いの中で守備は欠かせない。伊藤の攻撃的な姿勢は非常に見ていて気持ちが良いが、一度ドリブルが止められるとピンチを迎えるのも事実である。
今シーズン、攻撃時にはやり切ることができている。攻撃をやりきれればカウンターを受けることもなくなる。持ち味のドリブルを国際舞台でも発揮できるかが鍵となる。