コラム

Foot ball Drunker 〔105〕visiting 『Stadio Alberto Picco 』ラ·スペツィア/ イタリア

リグーリアの港町で遭遇したのは丸焼きにされた豚◇◇◇◇「フィレンツェで最も美しいのはマクドナルドです。」の迷言を残したのは、ポップアートの巨匠 アンディ·ウォーホル:Andrew Warhola【1928年8月6日生-1987年2月22日没】。トリノからフィレンツェに向かう列車の窓から海岸線を眺めてもビーチを目にするのは稀で、断崖絶壁ばかり。都市国家時代から紡いだ歴

Foot ball Drunker 〔104〕visiting 『Tynecastle Stadium 』エディンバラ / スコットランド 

スコットの街は今日も曇り空◇◇◇◇数多くの絶景が点在する欧州でも一際、エディンバラの情趣溢れる朝焼けは忘れ難い。今の季節、空気が乾燥している日本ではオレンジ系の朝焼けを目にする回数も増えるから早起きは三文の徳。英国でも特に曇りの天候が多いスコットランド。偏西風が海上の水蒸気から生み出す雲が、見事なパープルからバイオレット色に染まるカンバスに。青と赤、相反する色が混ざることで新たな色彩が

Foot ball Drunker 〔103〕『Stadion im Borussia Park』メンヒェングラートバッハ / ドイツ

1995年 U25日本選抜のデンマーク遠征◇◇◇◇◇卵が先か鶏が先か。AFCアジア杯決勝はヨルダンとの中東対決となり大いに盛り上がる中、開催国カタールの連覇での閉幕を迎えた。筆者は初戦シンガポール戦、日本代表名波浩:Hiroshi Nanami【1972年11月28日生】コーチが旧師との再会で見せた笑顔でお腹いっぱい。地上波中継もないのだからこの試合でいち早く燃え尽きた。放映権料の高騰

Foot ball Drunker 〔102〕visiting 『Stadion Miejski w Poznaniu』ポズナン / ポーランド

そろそろ行く頃  日本にポーランドとハンガリー◇◇◇◇写真はブリュッセル滞在時アンデルレヒト戦取材に向かう途中の風景。古い建物と靡く欧州旗のコントラストが如何にもベルギーの首都。ブリュッセルで今月1日に開かれた欧州連合:EU臨時首脳会議。議題は明確でウクライナへの支援金の額。結果は今後四年間で最大500億ユーロ(約8兆円)で合意。欧州は少なくとも二、三年は停戦はないと踏んでいる

Foot ball Drunker 〔101〕visiting 『Rudolf Harbig Stadion』ドレスデン / ドイツ

アウグスト王が築いたバロックの都◇◇◇◇アーチ型のトレイン·シェッドが美しいドレスデン中央駅に到着。左端の時計の針は午後09時25分を指している。どうせ5時前でも真っ暗なのだから、何時に着こうと然程変わらない季節。寒いのも暗いのも苦手な人に冬の欧州はお薦めできない。

Foot ball Drunker 〔100〕visiting 『Dynama Stadium』ミンスク / ベラルーシ

欧州唯一の異端 空賊国家の独裁者 ◇◇◇◇日本代表のアジア杯はイラン戦で終焉を迎えた。時をほぼ同じくして、ヨルダンのアメリカ軍基地攻撃への報復としてイラン施設(シリアとイラク領内)を空爆。あらためて欧州地域と比較すると、アジア杯は経済格差に多民族、民主主義と権威主義、政情が安定している国もあれば、不安な国家の代表が入り混じり競

Foot ball Drunker 〔99〕visiting 『 Aspmyra Stadion 』ボーデ / ノルウェー

北欧からの登竜門 オランダに集う精鋭 ◇◇◇◇早いもので明日から二月· l如月。英語のFebruaryの語源はローマ神話に登場する《月》の神フェブルウス:Februuの慰霊祭が行われたからだとか。その二月を待たずしてACミランは来シーズンの監督人事が決定。アントニオ·コンテ:Antonio Conte【1969年7月31日生】の就任には、先月からシニアアドバイザーを務めるズラタン·イブ

Foot ball Drunker 〔98〕visiting 『Schoonenberg 711 Stadion』フェルセン / オランダ

若き日の名将達と衛星クラブの歴史◇◇◇◇オランダ北ホラント州の都市フェルセン。、ハールレム市近くの南部に座席数3,625のスホーネンブルフ·711·スタディオンはある。1948年にオープンした建築物は、数回の改修工事が行われており、規模は小くても不備は感じない。

Foot ball Drunker 〔97〕visiting 『 Štadión Antona Malatinského』 トルナヴァ / スロバキア

日航機墜落で 帰らぬ人に ◇◇◇◇今月2日20時をまわった羽田空港。日本航空旅客機と海上保安庁機の衝突による影響でトルコやテキサスからの長距離便は成田空港に、東アジア各都市からの便は大阪や名古屋に着陸。

Foot ball Drunker 〔96〕visiting 『 Campo de Fútbol de Vallecas 』マドリッド/ スペイン

コスタコーヒーで気になるのは創業者名◇◇◇昨年欧州No.1カフェブランドの『コスタコーヒー』が渋谷·大手町·銀座で開店。イタリア·パルマから移ったコスタ兄弟が1971年創業した地は英国ロンドン。空港でもよく見掛け結構利用もしている。珈琲豆の生産国一位、不動のブラジルは消費国でも2位にランクイン。No.1はアメリカ。三位は欧州ではトップとなるドイツ。確かに朝駅のホームでカップを手にす

Foot ball Drunker 〔95〕visiting 『 Recep Tayyip Erdoğan Stadyumu』イスタンブール / トルコ

恐るべしイランの右サイド ◇◇◇◇アジア杯は注目のグループステージ第3節で、日本とインドネシアが本日対戦。昨日C組は終了しており実力的には日本の対抗と目されるイラン代表が危なげなく三連勝している。UAE戦は3トップの右にアリ·ゴリザデ:Ali Gholizadeh【1996年3月10日】が今大会初右手起用された。後半にフェイエノー

Foot ball Drunker 〔94〕visiting 『 NV Arena』サンクトペルテン / オーストリア  

柱に貼り付けてみた『Wolf Brigade』 ◇◇◇◇昨年『新潟国際アニメーション映画祭』が新設。審査委員長には世界が認める押井守:Mamoru Oshi【1951年8月8日生】氏。筆者世代にとって神的存在の押井監督。2000年の『人狼 JIN-ROH:(ザ·ウルフ·ブリゲイド)』はベルリン、'04年発表の『イノセンス』は

Foot ball Drunker 〔93〕visiting 『 Freethiel Stadion 』ベフェレン/ ベルギー    

スタメン全員日本人の欧州のクラブチームが誕生する未来 ◇◇◇◇国名が「象牙海岸」を意味することから、ボールと戯れる(?)象のデザインが印象的なコートジボアール協会のエンブレム。写真はカールスバーグの『エレファント』。7・2%のアルコールだけでなく味も香りも濃い。ライセンス生産はなくデンマーク本社のみで醸造されている製品。

Foot ball Drunker 〔92〕visiting 『Estádio 1º de Maio』ブラガ / ポルトガル

 クリスプブレッドは フットボールに似ている ◇◇◇◇欧州の伝統的な食べ物にクリスプ·ブレッドがある。ブレッド=パンなのだが、北欧ではクラッカー状の薄い形状のパンを指す。一方南欧でクリスプ·ブレッドといえば、ドゥルセソル社の製品が頭に浮かぶ。欧州の伝統的な食べ物にクリスプ·ブレッドがあるブレッド=パンなのだが、北欧では

Foot ball Drunker 〔91〕visiting 『Stadion Zagłębia Lubin』ルビン / ポーランド

恒例のバレンタインイベントでも被災者支援 ◇◇◇能登半島地震の映像に昨年のトルコ南部地震を思い出す。日本の約二倍の国土を有する同国だけに降雪地域では積雪による被害も拡大した。イスタンブールの三強でさえ日頃の遺恨·確執を鞘に納め、支援活動の告知を共有した非常事態。自然災害とはいえ、選りに選って厳寒時の発生は勘弁してくれと言いたくもな

Foot ball Drunker 〔90〕visiting 『Roazhon Park』レンヌ / フランス

サンドニでのブルターニュ·ダービーカタールからの映像で日本が盛り上がる一方、フランスでは年明け7日にクープ·ドゥ·フランス(CDF)三回戦で幕が開き、リーグ·アンを挟んで今週末には四回戦が行われる。EAギャンガンとのブルターニュ·ダービーを制したのはスタッド·レンヌ。

Foot ball Drunker 〔89〕visiting 『Volksparkstadion』ハンブルク / ドイツ

水と緑の都には フォルクスパルク=市民公園 ◇◇◇新型コロナウイルス拡大の危機が落ち着いた欧州の旅。あらためて感染被害を抑制できた地域分散型社会の効果が際立つ。写真はマインツの駅ホーム。10:20発のインターシティ1020号に乗車してもハンブルグ·アルトナ駅に着くのは夕方四時過ぎに。アルトナ:Altona区は、ドイツの

Foot ball Drunker 〔88〕visiting 『Stadio Olimpico di Roma』ローマ / イタリア

驚かされたのは意外な結末よりも 意外な監督 ◇◇◇◇ローマ三連発の最終編。市内の広大なボルゲーゼ公園の中に美術館がある。ルネサンスとバロックの傑作が並ぶものの建物が大き過ぎないのがよい。ナポレオンに強奪されなければこの美術館だけでは収まり切らなかったであろう名門ボルゲーゼ家のコレクション。コレッジョ:Correggio【1489年生

Foot ball Drunker 〔87〕visiting 『Stadio Olimpico di Roma』ローマ / イタリア

ジョゼの凱旋 祝杯は檸檬と麦 ◇◇◇◇ローマの街に輝く優勝杯を持ち帰ったのは創設された2022年の春。マンチェスター·ユナイテッドを破ってスーパーカップを掲げたSSラツィオ以来23年ぶりとなる欧州のメジャータイトル。添えたボトルはリモンチェロ:LIMONCELLO IL BENEDUCE。南イタリア·カンパーニャ産のレモン

Foot ball Drunker 〔86〕visiting 『Stadio Olimpico di Roma』ローマ / イタリア

闘いの嵐が去り 残されたもの ◇◇◇◇「すべての道はローマに通ず。」「ローマは一日にして成らず。」紀元前8世紀テベレ川の畔を拠点にしていたローマ人は、やがて海を越え欧州全域へと勢力を拡大した。極めた繁栄の証、数々の史跡見たさにイタリアの首都でありラツィオ州の都でもあるこの大都市を今日も多くの観光客が訪れる。しかしこの場