プラハのバスターミナルでビールを飲みながら出発待ち。目があったチェコ人旅行者に話しかけられたので、フットボール取材している日本人だと答えると、チェコナンバーワンビールだからとウルケルを薦める。
「中国企業が海外のクラブや代表を支援するのに、なぜ中国代表は強くならない」と暫し蹴球談義に花を咲かす。
中国人選手は欧州の指導者の話しを聞かないとか、自己犠牲を理解でかないとか。そもそも競技者としてのル-ルが守れないとか、ボロクソのけちょん×2だが事実だから仕方がない。
’19年にスマートフォンの特許を侵害をドイツ·マンハイム地方裁判所に訴訟を起こした際、LG電子はTCLに勝訴している。’22年にはTV関連特許でも、米テキサス東部地方裁判所において同じような訴訟騒動。確か07年ぐらいからLGがTCLを訴える構図が、すっかり出来上がっていしまった。そんなTCL日本法人のCMに公式アンバサダーの日本代表 堂安律:Ritsu Doan【1998年6月16日生】が出演したのは昨年。
日本国内でのテレビ販売シェアではTCLが9.7%と、ソニーとパナソニックを抜き去り、TVSレグザとハイセンスにプラスすると、中国系が半数を超えてしまったから、コスパ重視の若者達は中国製品を買うことに抵抗がない。ウルケルが美味いとわかっていてもス-パ-で一番低価格の缶を手に取るのもコスパ重視。微妙に違う気がしなくもないか。
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それにしてもこのチェコ人旅行者はかなりの日本通。
「ウルケルを買収したのは、日本の企業アサヒしたただろ?日本の企業もフットボールも凄いね。アサヒが代表チームをスポンサードしたから、あんなに強くなったんだ!」と饒舌に捲し立てる。バスが到着したので握手をして別れる
ちなみに、あえて訂正を控えたが、彼の頭の中にはキリンとアサヒが猥雑な状態でインプットされてしまっているが、話しの腰を折るのは気がひけて、仕方ないかとそのまま流した。確かに欧州の各都市で酒棚を荒らしまくってもスーパードライしか国内ブランドは見た記憶がないのだから。〖第十一話了〗
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大山成美